キャスタリアは、これまで実証研究として国立大学法人上越教育大学や一部の教育機関に提供していた教育向けチャットサービス「Educhat(エデュチャット)」を自治体、教育委員会、学校法人などに向けて4月7日より正式に提供開始した。教育機関であれば、無料で利用可能。
Educhatは米国Mattemost社が開発するチャットサービスMattemostをベースとし、日本の教育市場向けに改良を重ねた校務支援サービス。忙しい教職員が、今まで紙で行っていた事務作業をデジタル化することで、情報共有が簡単になり、また必要な情報にすぐ辿り着くことができる。
Educhatは、LINEのように気軽にメッセージができるチャットサービスで、今まで職員室で口頭で伝えていた内容をチャットで送ることができるほか、業務を効率化するBot(ボット)機能も備えている。また検索機能も備わっており、過去のやり取りを資料化、簡単に参照できる。
その他、成績管理や通知表作成などの幅広い校務をデジタル化するサービス「Educhat RPA」もベータ版で提供を開始する。こちらを利用する際は、Googleの教育機関向けサービスGoogle Workspace for Educationに登録する必要がある。
Educhat、Educhat RPAともに教育機関であれば無料で利用できる。詳細は公式Webサイトから確認できる。
同社は、コロナ禍においての教育の継続を実現するために、チャットを活用したサービスの実証研究を行った結果、「先生方はあまりに多くの仕事を抱えており、教育改善のためにはまず先生方の労働環境をデジタルによって整えることが必要」と感じ、Educhatの開発・提供に至った。
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