小学館集英社プロダクションは、未就学児の保護者551名を対象にインターネット上で実施した、「2020プログラミング教育の小学校必修化に関するアンケート」の調査結果を、2月20日に発表した。また、同社が運営する通信教育「まなびwith(ウィズ)」において、4月号(3月25日発送予定)より、幼児向けに「論理力(プログラミング的思考)トレーニング」を導入する。
小学校のプログラミング教育必修化について聞いたところ、未就学児の保護者の過半数(55.9%)が「聞いたことはあるが内容は知らない」と回答し、14.2%は「知らない/聞いたことがない」と答え、プログラミング教育の必修化について十分な理解が得られていない様子が伺えた。
また、3人に2人以上となる67.3%の保護者が、小学校のプログラミング教育必修化に対して不安を感じていることが分かった。
さらに、プログラミング教育必修化の狙いのひとつである「プログラミング的思考」については、プログラミング言語の習得などコンピューターを使用することが前提といった誤解も見受けられた。
「プログラミング的思考」への誤解が散見された根拠は、黄印の部分。「プログラミング的思考」とは、自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要なのか、また、一つひとつの動きに対応した記号をどのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけばより意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力のことであり、プログラミング言語や技能を習得することそのものではない(文部科学省が発行した『小学校プログラミング教育の手引(第二版)』より)。
一方、幼少期から「プログラミング的思考」を学ぶことには66.4%の保護者が肯定的であり、小学校のプログラミング教育必修化にあたって、幼少期から「プログラミング的思考」を育むことを重視していることが分かった。
「論理力(プログラミング的思考)トレーニング」について
「まなびwith」では、「プログラミング的思考」を育むには、幼少期からいろいろな考え方にふれるきっかけが重要だと考え、紙面とデジタルゲームの両輪で楽しみながら論理的な思考力を養うことを目的に、4月号より、教材の『まなびブック』と連動した幼児向けのデジタルゲームなどによる「論理力(プログラミング的思考)トレーニング」が導入される。
『まなびブック』紙面では、子どもにとって身近なテーマを題材とした問題に取り組むことができ、デジタルゲームでは自分で操作して実際にキャラクターを動かすことが可能。
例えば、「ぺったんのノリノリステージ」では、ダンスを完成させることを目的に、振り付けの要素を組み合わせることができるほか、文章を読んで、指示通りにアイコンを順序で並べるなど、ルールや条件に沿って考え、複雑な情報を整理して理解を深めることで「論理力(プログラミング的思考)」を育むことが可能となる。
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