知育アプリ「シンクシンク(Think!Think!)」を手がける花まるラボは、立体図形の学習に特化した中学受験向け学習アプリ「究極の立体《展開》」を1月15日にリリースした。前作の「究極の立体《切断》」に続く「究極の立体」シリーズの第2弾で、中学受験の頻出分野であるにも関わらず苦手な児童の多い「展開図」の学習をサポートする。
各問題の展開図は、アニメーションによって組み上がった後の形をイメージしやすくなっており、ヒントとして組み立て途中の様子や解説イラストを見ることもできる。また、視点も自由に変えられる。
複雑な立体図形については、単純な立体図形(三角柱・四角柱・円柱・三角錐・四角錐・円錐)の四則演算で答える形式になっており、面積や体積を求める問題にも役立つ。
収録されている100問は、過去10年間の中学入試算数で実際に出題された展開図の問題を分析し、パターンを網羅する形で厳選。出題順も自然と理解が深まるように工夫されている。
実際に、小学4年生の子どもと使ってみたところ、シンクシンクに慣れ親しんでいたこともあり、特に説明することなくテンポよく問題を解いていく様子が見られた。「制限時間」や「ノーミスでクリア」といったミッションも設定されており、特に序盤はゲーム感覚で楽しめるだろう。
一方で、扱う図形の複雑さが増すにつれ、子どもの認知負荷が高まる様子が見受けられた。シンクシンクのように一人でも夢中になって遊べるアプリというより、保護者が動機づけを工夫しつつ活用する教材として考えると、よりアプリでの学習が定着しやすいかもしれない。最初のトライアルでは、40分で40問ほど解いたあたりで集中が切れ、少し憔悴した様子が見られた。
また、難易度の順番は調整されているものの、急に難しくなり、つまづきやすい部分もある。保護者が一緒になって楽しみつつ、フォローしてあげるとよいように思う。例えば、序盤では「複数の基本立体を組み合わせた形」「展開図上で複数に分割された側面」「重なり合った立体」「立体の切り抜き」あたりは注意が必要だ。
OSは、iOSおよびAndroidに対応しており、各ストアからダウンロードできる。定価は税込5000円。価格は、ストアでのセールやセット販売などにより異なることがある。
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