NECパーソナルコンピュータは、小学生の子どもがいる全国の保護者を対象に実施した、子どものプログラミング学習およびパソコン使用実態に関する調査の結果を、1月21日に発表した。
同調査は、2019年12月18日~12月20日の期間にインターネット上で実施され、8626名より回答を得ている。
子どもにプログラミングを学ばせたい保護者は10人に4人以上
小学生の保護者にプログラミング学習への意向を尋ねたところ、全体の44.0%(「とてもそう思う」(13.1%)と「そう思う」(30.9%)の合計)が「子どもにプログラミングを学ばせたい」と回答した。これは「子どもにプログラミングを学ばせたいと思わない」(「まったくそう思わない」「そう思わない」の合計12.6%)人と比較して31.4%高い結果となった。
子どもが「現在、習っているもの」のランキング順では、「プログラミング」は1.9%で14位だった。家庭において、プログラミング学習が定着していない様子が伺える一方で、「習わせたいもの」の中では11.4%で7位だった。
子どもに人気がある「サッカー」や、中学校で必修科目の「ダンス」より上位にランクインする結果となり、プログラミング教育必修化を前に「プログラミングを習わせたい」といった保護者の意欲の高まりが見受けられた。
小学1年生からパソコンを使用、「キーボード操作やタイピングに慣れさせたい」といった意見が多数
「子どもがパソコンを使うことの必要性」について尋ねたところ、全体の68.4%(「必要性を感じる」(27.2%)と「どちらかというと必要性を感じる」(41.2%)の合計)が必要性を感じていることが分かった。
子どもにパソコンを持たせ始めた時期について尋ねたところ、一番多かったのは「小学1年の時」(21.0%)、次いで「小学3年の時」(19.0%)となった。小学校入学や高学年になるタイミングで、子どもにパソコンを与える保護者が多い結果となった。
子どもにパソコンを持たせた理由としては、「キーボードやマウスの操作に慣れさせたいから」(47.5%)が最も高く、次いで「タイピングに慣れさせたいから」(40.2%)と回答が続いた。子どもでも簡単に操作できるタブレット端末などが普及している一方、キーボード操作やタイピングを小学生のうちから慣れさせたい、と考える保護者の様子が伺えた。
子どもに自宅でパソコンを使ってしてもらいたいことに関しては、「プログラミング学習」(30.8%)が最も多く、次いで「英語学習」(29.1%)、「学習に関連した調べ物」(26.7%)と回答が続いた。パソコン購入の理由とは別に、学習用途として子どもにパソコンを活用してほしいと望む保護者の様子が見られた。
子ども専用のパソコンにより「自分から進んで勉強するようになった」声も
小学生がパソコンを持つことで、学習にどのような効果・影響があるのか、子どもにパソコンを持たせている保護者に尋ねたところ、過半数が「好奇心旺盛になった」(51.8%)と回答している。
学習への効果は、子どもが使っているパソコンが「子ども専用」なのか、「家族で共用」なのかで違いが見られた。全体的に、「家族で共用」のパソコンを使用している人より「子ども専用」のパソコンを使用している人の方が、学習への効果が高かった。特に差があったのは「自分から進んで勉強するようになった」で、「子ども専用」(41.5%)が「家族で共用」(18.5%)を20%以上上回る結果となった。子ども専用のパソコンを持たせることで学習の幅が広がり、結果として意欲的な学習につながることが分かった。
一方、子どもにパソコンを持たせることに関する保護者の不安要素のトップ3としては、第1位が「パソコンをやりすぎてしまうこと(ネット中毒)」(67.6%)で、第2位が「有害なサイトやコンテンツを閲覧すること」(67.4%)となり、第3位が「知らない人とつながってしまうこと」(66.4%)だった。そのほか、個人情報の漏洩やネット上でのトラブルなどを不安視する回答が、6割を超える結果となった。
子ども専用PC「LAVIE First Mobile」の紹介
NECパーソナルコンピュータでは、保護者が知っておくべき子ども向けサポート機能を紹介する「あんしん設定ガイド」と、独自の子ども向けWebサイト「キッズメニュー」「スクラッチでプログラミングをはじめよう」へのショートカットを、個人向け商品(全モデル)に搭載している。
また、同社が1月に発売する家庭学習用のモバイルパソコン「LAVIE First Mobile」には、文部科学省が「平成30年度以降の学校におけるICT環境の整備方針について」で推奨する「ハードウェアキーボード」「Office」「カメラ」の3つの機能が含まれている。。子どものはじめてのパソコンとして利用でき、タッチ液晶が取り外し可能な2in1のパソコンのため、タッチやペンでの直感的な操作のほか、保護者が希望するキーボード操作もできる。
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