デジタルハリウッドが運営するエンジニア・起業家養成スクール、G's ACADEMYは、11月7日、記者発表会を開き、グローバル視点のエンジニア起業家を育成する短期留学コース「G’s CAMP SEATTLE」を2020年1月に開講すると発表した。また、10月より卒業生のより高度なテクノロジー研究やプロダクト開発を支援する研究機関「G's Creative Garage」を発足したことについても、説明がなされた。
自社サービスの開発や起業を目指す人材を育成するG's ACADEMY。プロダクトを自分で作る技術としてのプログラミング学習を支援し、投資・インキュベーター「D Rockets」の仕組みを利用して、資金調達を手伝う。また、さまざまなコミュニティとのつながりを提供し、チームビルディングまでフォローしている。生徒の卒業後も、シェアオフィス「G's BASE」で起業・就職を支援するなど、プロダクト開発・起業を包括的に後押しする事業を展開してきた。
2015年からは、卒業デモデー「GLOBAL GEEK AUDITION」を実施。G's ACADEMYの卒業生が自ら考えたプロダクトを発表し、資金調達をする場だ。過去には職人を手配できる建設現場向けのアプリ「助太刀」などが発表され、資金調達に成功した。
そんな中G's ACADEMYは、こういった人材がさらに学びを深め新たなプロダクトを生み出すための、新たな取り組みを2つ発表した。
1つ目は、「G's CAMP SEATTLE」の開講。日本人が現地へ行ってシアトルの環境で学ぶ1か月の集中コースだ。2020年1月に開講予定で、参加者を募集している(11月末まで)。
シリコンバレーやサンフランシスコに続いて、「スタートアップの新たなメッカ」と呼ばれるシアトルで、英語Pitchトレーニングやスタートアップツアーを含めたカリキュラム。その中でも学習のメインとなるのは、Swiftエンジニアリング演習(iOSアプリ作成)。すでにエンジニアとして活躍している人やある程度の技術を学び終えた人が、さらに新しい技術を学ぶケースも想定して、Swiftを採択している。
2つ目の取り組みは「G's Creative Garage」。卒業生のクリエイティビティをさらに加速するための研究機関を2019年10月に発足した。拠点は、11月にオープンしたばかりの渋谷スクランブルスクエア内のSHIBUYA QWS。
本機関の発起人で主席講師の山崎大助氏は、これについて「エンジニアには未来を変えるクリエイターになってほしい。昔はただの技術職だったが、今は自分で作れる。G's ACADEMYの卒業生が42社起業して、計28億円の投資を受けている。それは、世界を変えるエンジニアが育っている証拠。彼らをもっと育て後押ししたいという思いから、このCreative Garageを作った」と発足の思いを語った。
Creative Garageは、「QWS BOOSTER PARTNER」として、QWSにおけるテクノロジー面でのカルチャー醸成も行う。勉強会「Tech Inspired "Q"」や研究の成果発表会「G's Creative Collection」を通して、QWS会員とのコミュニケーションも図っていく。
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