英語でプログラミングを体験! 動いて学んでコードも書く
「TOKYO GLOBAL GATEWAY(別名:東京都英語村)」は、主に小学生~高校生までを対象とした、英語での買い物や旅行、茶道やテレビ番組制作など、さまざまなアクティビティを体験できる体験型英語学習施設。TOKYO GLOBAL GATEWAYでは、この夏休みの特別企画として、「Summer Festival」を開催。普段のプログラムをアレンジした多様な体験や、特別プログラムが用意された。
今回取材した「英語でチャレンジ!簡単プログラミング」は、その中の1つ。夏休み以外の期間も実施されているが、通常90分のプログラムを60分に短縮し、夏休みの特別バージョンとして展開した。
時間になると、まずは講師がジョークを交えながら自己紹介。講師のマティさんはフランス、ウルグアイ、スイスの3カ国を母国に持つマルチリンガルだ。もちろんここでは、英語のみでプログラムを進めた。
取り組むのは「CodeMonkey」というイスラエル発の子ども向けプログラミング教材だ。CoffeeScriptというテキスト言語で、Web開発などに使われる言語JavaScriptに変換できることが特徴だ。チャレンジ1~30までは無料で遊ぶことができ、全400チャレンジまでクリアすると、本格的なプログラミングのスキルが十分に身につくという。
「バナナをゴリラに奪われてしまったサルのモンタに、バナナを返してあげよう」というストーリー設定があり、離れたところにあるバナナまでモンタをプログラミングして動かす。
実際にパソコンに向かう前に、マティさんが「コンピュータ役」、他の講師が「モンタ役」になり、プログラミングの仕組みを紹介。「コンピュータ」から「モンタ」に英語で指示して、少し離れて置かれたおもちゃのバナナを取ってくる。
ここで「step」や「turn」「right」「left」など、CodeMonkeyのプログラミングで使う単語(コマンド)を学ぶ。「Monta, step 2」「turn left」など、具体的に指示しなければいけないことが分かる。
以上はお手本で、続いては参加した子どもたちに実際に指示を出してもらう。参加した小学生は、マティさんにヒントをもらいながら、モンタに指示を出し、無事バナナをゲットしていた。
モンタがバナナをゲットするまでの道筋には、正解があるわけではない。参加した小学生たちも、「step 1」と指示して届かなかったら追加で「step 2」と指示するなど、トライ&エラーの考え方を自然と学んでいた。
続いて、前方のスクリーンでCodeMonkeyの画面を映して、先ほど口頭でモンタ役のスタッフに指示した「step 2」や「turn left」といったコマンドを、パソコン上でどのように指示するのかお手本を見せた。画面の右側にコマンドを書いて、RUN(実行)のボタンを押すと、左側のモンタが指示通りに動く。
CodeMonkeyは、教育向けの教材に多いビジュアルプログラミング言語(ブロックプログラミング)ではなく、コマンドをキーボードで打って実行する形の教材だ。単語を打つのが難しい場合は、画面下の方にある「step」のボタンを押すことで自動的にテキストが打ち込まれる。
モンタが何ステップ進めばバナナに届くのか、目視では分からない。そのため、画面左上にあるルーラー(定規)を使う必要がある。ルーラーのアイコンをクリックして、モンタからバナナまでドラッグすると、距離が数字が表示されるので、その数字をstepの後に打ち込めばよい。
お手本の後は、やはり子どもたちも1人ずつ前に出て、まずはスクリーンでCodeMonkeyでのプログラミングに挑戦した。植木をよけなければいけないチャレンジ5では、植木の左側を通る方法と右側を通る方法に挑戦し、やり方は何通りも考えられるということを学んだ。