すららネットは7月29日、長野県坂城高等学校とともに2019年度の経済産業省「未来の教室」実証事業に選定されたことを発表した。
すららネットはアダプティブな対話式ICT教材「すらら」を、国内では780の塾、160の学校に提供している。
すららネットと長野県坂城高等学校は経済産業省「未来の教室」事業のモデル校実証事業として選定され、「未来の教室」のコンセプト全体の実証に取り組むこととなる。
実証事業では今年7月から2020年3月までの期間、高校1年生を対象に「すらら」を活用した取り組みにより
- 学習生産性・学習効果向上
- 教員の指導生産性向上
- 生徒の学習意欲向上
を図り、さらにすららネットではこれらの進捗をもとに
- 生徒の自主性向上
- 学習情報の三者共有
の実現に向けた取り組みを進める。
具体的には、英・数・国の授業を「すらら」で実施することで、授業時間内に各生徒に合わせた形で理解を促し、学習の生産性と効果を高める。これまで、主要科目の授業は複数の教科教員が授業を担当する形で習熟度別授業を行っていたが、「すらら」を活用することで1クラス教員1名での習熟度別学習が可能となる。これにより、少ない教員数で多様な学力層の生徒に個別対応できるようになり、教員の指導生産性向上を実現する。さらに、すらら(ティーチング)+教員(コーチング)の形でチームティーチングが可能になるため、教員はコーチングに注力し、生徒の意欲向上を図る。
また、「すらら」の「保護者管理画面」機能を活用し、学習者情報を教員・生徒・保護者の三者間で共有していくことを目指す。これにより、生徒の学力向上に向けた取り組みを保護者と共有することが可能となり、社会とシームレスな学校づくりを目指す。
さらに、実証事業での検証を進める中で、すららネットは学習計画を立案できる「ラーニングデザイナー」機能を生徒自らが活用し、自主的に学習の範囲や時間を考慮した学習計画を立て、学習を進めることができるようにしたいと考えている。この「個別学習計画」を策定し、蓄積した「学習ログ」をもとに修正し続けるサイクルを構築することで、未来を創る当事者(チェンジ・メイカー)を育むための取り組みを進める。
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