アドビシステムズは、大学と共同で社会に求められる創造的課題解決能力の育成に取り組むべく、「デジタルクリエイティビティ」に関する基礎講座を全国の5つの大学で、2019年度に開講する。
同講座は、4月に千葉大学で開講されたほか、北海道大学では6月から(大学院生が対象)、筑波大学では7月から、山形大学では10月から、横浜国立大学では同じく10月から開講され、各校とも正式な単位として認定される。また、九州大学でも単位の認定のある産学連携科目として開講を検討している。
アドビシステムズは同講座に対して、数多くの企業において導入支援の経験があるクリエイティブ製品活用コンサルタントを、講師として派遣する。
同社は、2016年(平成28年)1月に始まった国連開発計画の持続可能な開発目標(SDGs)である「世界を変えるための17の目標」のうち、コアビジネスと専門性に合致する5つの目標を優先事項として位置付けており、今回の「デジタルクリエイティビティ」基礎講座の開講は、その1つである「質の高い教育をみんなに」に沿って、包括的で公平な質の高い生涯教育をあらゆる人に提供することを目指している。
同講座は、画像処理、タイポグラフィー、映像制作といった同社のクリエイティブツールの使い方だけでなく、これらのツールを活用してアイデアや考え方を見える化し、伝える技術の体系的な学習を目的とする。授業を通じて学生は課題を発見し、解決方法を自身で設計(デザイン)・具現化することや、ツールを活用してわかりやすく伝えるといった、社会における創造的問題解決のプロセスに必要な力の基礎を身につけられる。
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