STEM教育への興味と関心を深めること、および国際交流を目的とした、国際ロボット競技大会「ジャパンカップ」が、3月24日に渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)で開催される。なお、同大会はVEXロボティクス競技大会によって、国内初の「VEXシグネチャーイベント」として登録されている。
「VEXロボティクス」は、子どもに早い時期からSTEMへの興味を持たせ、理数工学に対する苦手意識を覚える前に好奇心を刺激し、学習スキルを身につけさせる教材。2017年(平成29年)5月1日~2018年(平成30年)4月30日の前シーズンには、世界56か国で1923のイベントが登録・開催された。競技には、小学4年生~中学2年生を対象にした「VEX IQ チャレンジ」、小学6年生~高校3年生を対象にした「VEXロボティクスコンペティション」、大学生を対象にした「VEX U」がある。
競技内容は、毎年5月1日に世界同時で発表され、試合当日トーナメントマネージャー(クラウドに接続された管理システム)によって、参加する他のチームの中から協力し合う相手チームがランダムに選ばれ、共同作業で得点を競う「チームワークチャレンジ」と、チーム別にロボットの性能と操作の実力を競う「ロボットスキルスチャレンジ」の2種類に分けられる。
操作方法ごとに、リモコン操作による「ドライビングスキルチャレンジ」と自律ロボットを使用する「プログラミングスキルチャレンジ」に分かれており、「チームワークチャレンジ」と「ドライビングスキルチャレンジ」は2人のドライバーによる操作が義務づけられており、25秒~35秒で操作を代わる必要がある。
今シーズンのテーマは、ハブと呼ばれる17個のゲームエレメントを、競技フィールドの端に設置された枠内に運んだり、あるいは積み上げたりすることでポイントを獲得する「NEXT LEVEL」で、競技スタート時には、床にオレンジ色のハブが15個と、中央のオブジェの上に設置された黄色のボーナスハブが2個あり、ボーナスハブをオブジェから下ろすだけで点数が加算され、隅に設けられた枠内に運ぶと2倍の点数が獲得できる。
競技への参加にあたっては、「エンジニアリングノートブック」の提出が求められており、いくら競技成績が優れていても「エンジニアリングノートブック」を提出していないと、最優秀者に与えられる「エクセレンス・アワード」「デザイン・アワード」は授与されない。
なお、「エクセレンス・アワード」および「デザイン・アワード」を獲得した参加者には、11月に開催予定の「Pan Pacific VEX Championships」への招待枠が与えられる。
「ジャパンカップ」の参加対象は小学4年生~中学2年生で、16チーム、約40名が参加する。
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