追手門学院は、理工系の学問分野に関心のある女子小中生を応援するイベントを、2月2日に追手門学院大手前中・高等学校(大阪府大阪市)で開催した。
同イベントは、理工系のロールモデルを具体的にイメージしてもらい、児童・生徒の理工系への進路選択を支援すること、および社会の中で専門職として活躍している女性の話を聞くことで、女性の社会での活躍(キャリア形成)を促進することを目的としている。
当日は、大阪市内を中心に110名が参加し、イベントの第1部では、内閣府の「STEM Girls Ambassador(理工系女子応援大使)」であるズナイデン房子氏による理工系の可能性などについての講演が行われた。
ズナイデン房子氏は講演で、自身の体験をもとに「理工系の考え方がマーケティングというデータ分析が必要な今の仕事に大変役に立っていること」を紹介するとともに、「自分自身を信じて、好きだと思うことをとことんやってほしい」というメッセージを送っている。
第2部では、大阪市立大学大学院理学研究科の保野陽子助教が登壇し、生活に役立つ天然物として認知症に効果があるとされる冬中夏草をテーマとした自身の研究を紹介し、大学院での具体的な理工系研究の進め方を説明した。
イベントの最後には、世界最大のロボットコンテスト「FLL」で世界一になった、追手門学院大手前中・高等学校ロボットサイエンス部の女子高校生たちが発表を行い、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)のテーマでもある「水資源」や「食糧」に関する問題を解決するためのロボット研究を説明し、発展途上国の水不足を解決するために手に入りやすい納豆菌の効力に着目して、専門家の指導を受けながら課題を乗り越えたことなどを報告している。
参加者からは、「理系のすばらしさを知り、将来の進路の参考になった」「親の立場からもいろいろと気づきが得られた」といった感想が寄せられ、アンケート回答者(70名)のうち約8割から「参加してよかった」との評価が得られた。
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