みんなのコードは石川県加賀市協力のもと、日本国内第1号の「コンピュータクラブハウス」を設置する。
「全ての子どもがプログラミングを楽しむ国にする」をミッションとするみんなのコードは、2020年小学校プログラミング教育必修化に向け、学校内を中心にプログラミング教育を実施してきた。しかし、「学校内では時間数が限られている」「学校に馴染めず不登校の子どもには機会を提供できない」などの課題があった。そこで、「全ての子ども」に「学校外での発展的なこと」をするため、より包括的なプログラミングを楽しむ機会が増える機会を子どもたちに提供するべく、本取り組みを実施することとなった。
「コンピュータクラブハウス」は、1993年に米国・ボストンで初めて設立された、子どもたちが「いつでも」「安全に」「テクノロジーを知ることができる」コミュニティ。設立当初から、MITメディアラボと協働開発する学習モデルを導入し、現在、世界中18カ国・約100カ所の施設が存在する。コンピュータクラブハウスに通う10代の子どもたちは、独自の映画制作、DJ活動、動画制作など、テクノロジーを使って自分たちの好きなことを仲間と一緒に追求している。
「コンピュータクラブハウス」は世界中で広まっているが、これまで日本国内での実績はなかった(12月12日現在、みんなのコード調べ)。加賀市とみんなのコードは、今回の取り組みを日本における初の成功事例としたいと考えており、学校や家庭以外にも、テクノロジーに触れることのできるサードプレイスを創ることで、子どもたちの得意や隠れた才能を発掘し伸ばしていくことをねらいとしている。
なお、本取り組みの資金調達はふるさと納税制度を活用し、12月12日より1000万円を目標に全国からの支援を募集する。返礼品は用意せず、集まった支援の全てをコンピュータクラブハウス事業の推進に活用する予定。
現在予定されている、本取り組みの具体的な活動内容は以下の通り。
- 平日夕方や週末に、週20時間以上子どもたちが自由に使える場を提供
- 子どもたちの興味に沿った活動のメンタリング
- Scratchのようなソフトウェアだけでなく、テキスト言語を使ったプログラミングや、micro:bitやRaspberry Pi等を使ったフィジカルコンピューティング、3Dプリンター等を使ったFab活動等を幅広くサポート
- 講師からのワークショップの提供
また、米国のコンピュータクラブハウス ネットワークへの加盟も行い、海外でのノウハウも生かしながら、加賀市とみんなのコードのスタッフが加賀市内の子どもたちにこれらの機会を提供する。
本取り組みには、メルカリ 取締役社長兼COOの小泉文明氏や、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ 博士研究員の村井裕実氏が推薦コメントを寄せている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア