NTTドコモ(以下、ドコモ)は、全国の教育委員会と小学校の先生向けに、プログラミング教育用ロボット「e-Craftシリーズ embot(以下、embot)」を活用したプログラミング教育支援サービスを、12月10日より開始する。
「embot」はドコモの新規事業創出プログラムから生まれた、ダンボール製のプログラミング教育用ロボット。タブレットやスマートフォンにインストールしたビジュアルプログラミングの専用アプリを用いて、子どもでも簡単に操作することができる。アプリの特徴として、フローチャート形式でプログラムを組むことができるため、if文やfor文といった、高度なプログラミング要素も直感的に身につけることが可能となっている。
ドコモは2020年の小学校におけるプログラミング教育必修化に向けて、子ども向けプログラミングイベントや、先生向けプログラミング教育に関する勉強会を全国各地で開催するなど、現場の先生を支援する取り組みを進めてきた。
そうしたこれまでの取り組みをもとに、小学校の教育指導要領に沿ったプログラミング教育の指導事例、指導案などを収録した冊子や、プログラミングを活用した授業を行うためのサポート教材を収めた「embotプログラミング授業サポートツール」をナリカと開発した。「embotプログラミング授業サポートツール」には以下の内容が含まれる。
プログラミング授業の進め方(冊子)
プログラミング教育の考え方や授業を行うためのポイントなどに加え、「embot」をプログラミング教育に活用するための授業案(理科、総合的な学習の時間など6例)や年間指導計画例を掲載しており、先生が授業づくりを行う際の参考資料として活用できる。
プログラミング授業の進め方(DVD)
プログラミング教育の進め方(冊子)の内容を、詳しく解説した動画を収録したDVD。冊子だけでは伝わりにくい内容を動画でより深く理解することが可能となる。
マグネット
黒板やホワイトボードに貼りながら、コンピューターを使わないアンプラグドでのプログラミングを教えることができる補助教材。実際のプログラミングの作り方を説明するときや、子どもたちがつくったプログラムを発表するときなどに活用できる。
加えて、小学校でのプログラミング教育の目的や、算数や理科といった科目でのプログラミングを活用した指導方法などについて解説する動画配信サービスおよび、教育委員会や小学校の要望に応じて自由にカリキュラムを設計できる、先生向けプログラミング教育の研修サービスを提供する。
また、12月下旬より千葉県の一部のドコモショップにて、「embot」を活用した子ども向けのプログラミング教室をトライアル実施する。この教室では、子どもたち自身でロボットの役割を考え、役割に応じた動きをプログラミングし、命令通りに実際にロボットが動くかどうか確認するといった一連の流れを体験。プログラミングへの理解を深めることができる。
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