ブッキング・ドットコム・ジャパンは、オランダのBooking.comが世界規模で実施した、テック業界に従事する女性の体験と認識に関する調査結果を、11月8日に発表した。
同調査は、イギリス、アメリカ、フランス、ブラジル、オランダ、ドイツ、中国、オーストラリア、インド、スペインの世界10か国6898名を対象に、8月2日~9月6日(現地時間)に実施されている。
テック業界で働く女性に対して、同業界でのキャリアを次世代の高校生、女子学部生に薦めるかを尋ねたところ、全体の89%が「薦める」と回答しており、とりわけインド(97%)とブラジル(95%)における意向が強かった。
Booking.comの最高経営責任者であるギリアン・タンズ氏は、この傾向に対して「既にテック業界に従事しているか、いつかこの業界に加わることを願っているかを問わず、女性たちがテック業界でのキャリアの可能性に対し強い期待と望みを抱いているのは明らかです。全世界のテック業界で真のジェンダー平等を実現するためには、この期待感を活かし、才能のある女性を業界に呼び寄せつつ業界で長く務めることを奨励するような、多様性を重んじる文化を創り出すことが必要なのです」と述べている。
さらに、「次世代と積極的に関わり合ったり、自らの意見を積極的に述べたり、テック業界のジェンダーの多様性を改善するためのプログラムや取り組みを始めたりと、テック業界に身を置く女性たちが日々驚異的な活躍を見せる姿に、私たちは前へ進む勇気を与えられています」と語った。
テック業界で働く女性が、業界に根付くジェンダー多様性の問題を解消するために貢献できると考えていることを尋ねた質問では、全体で38%の回答者が「STEMの分野やテック業界に身を置く女子学生や女性を支援する組織や非営利団体に加わる」ことで、ジェンダー多様性を向上させることができると感じており、とりわけ学部生の47%、インドの女性の46%、中国の女性の45%が同様に回答している。
そのほか、同調査では「今後5~10年間その業界でキャリアを継続するか」や、「テック業界では一定以上のキャリアを望めない」と考える割合などが質問され、多くの女性が今後もテック業界に留まりたいと考えている一方で、中国では半数近くの女性が「テック業界では一定以上のキャリアを望めない」と考えていることが明らかになった。
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