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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ

個人情報の入力リスクや回答を丸投げしてしまう不安──「生成AI」を安心して使うための授業設計とは?

GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ 第16回

すぐにできる、明日の教室からのミニ実践

※以下のやり取りのイメージとなる応答例は、生成AIであるGeminiによって作成しています。固有名詞(人名・地名・学校名など)を入れない形に置き換えて実施するのがポイントです。

(1)質問メーカー(所要時間:5分)

 子どもの作文に対して、AIに「質問だけ」を作らせます。

  • AIへの指示:この文章を読んで、相手がもっと興味を持ちそうな質問を3つ作ってください。文章の書き直しはしないでください。
  • 【やり取りのイメージ】
    • 児童:日曜日におばあちゃんの家に行きました。犬のポチと遊んで楽しかったです。
    • AI:楽しかったのですね!3つ質問します。①どんな遊びをしましたか? ②お家で何を食べましたか? ③次に行くときは何をしたいですか?
    • 児童:ボール投げをしました。おばあちゃんが作ったオムライスが美味しかったです。
    • AI:教えてくれてありがとう!そのことを作文に足すと、もっと素敵な文章になりますよ。

(2)問いを小さくする(総合的な学習の時間)

 子どもが立てた大きすぎるテーマを、AIに分解してもらいます。

  • 子どもの問い:環境問題を解決したい。
  • 【やり取りのイメージ】
    • 児童:環境問題を解決したいです。
    • AI:素晴らしい目標ですね!身近な3つのテーマに分けてみました。①給食の食べ残しを減らすには? ②学校のゴミのリサイクル、③教室の節電。どれに興味がありますか?
    • 児童:①の食べ残しについて調べたいです。
    • AI:いいテーマですね!まずはクラスで「どうして残してしまうのか」をアンケートしてみるのはどうでしょうか?

(3)反対意見メーカー(国語・社会)

 自分の意見を多角的に見つめ直す壁打ち相手として使います。

  • 子どもの意見:給食の残菜をなくすために、残した人はペナルティにすべきだ。
  • 【やり取りのイメージ】
    • 児童:給食を残した人はペナルティにするべきだと思います。
    • AI:強い気持ちが伝わります。でも、別の立場からはこんな意見もあるかもしれません。「もともと食べる量が少ない人や、体調が悪い人にとって、ペナルティは苦痛にならないかな?」。どう思いますか?
    • 児童:確かに、体調が悪い人はかわいそうです。頑張りを褒める方法がいいかもしれません。
    • AI:素晴らしいアイデアですね!ポジティブな解決策に変わりましたね。

(4)良いところ探しだけAI(あらゆる活動の最後に)

 活動の終わりに、AIに思い切り褒めてもらいます。

  • AIへの指示:この文章の素晴らしい点を3つ挙げて、力強く褒めてください。改善点は書かないでください。
  • 【やり取りのイメージ】
    • 児童:僕の将来の夢はゲームクリエイターです。みんなを笑顔にしたいからです。
    • AI:素敵ですね!①理由が優しい、②目標が明確、③短い言葉で思いが伝わる、の3点が最高です!
    • 児童:嬉しいです!続きを書いてみます
    • AI:その意気込み、最高です!続きを楽しみにしていますね。
一郎
もちろん、いつもこんなに上手に返ってくるわけじゃないよ。ときどき的外れな質問が返ってくることもある。でも、その「ズレ」をどう修正するかを考えるのもまた学びなんだ
これなら、全部明日からできそうです! いきなり壮大なプロジェクトを立ち上げなくてもいいんですね
一郎
その通り。まずは小さな一歩から。そしてもっと深めたいな、と思ったら、リーディングDXスクールの実践事例を見てみるといいよ。いずれにしても、生成AIに触れるときは、出力をそのまま使うような活用から始めないこと。生成AIが学びのパートナーとして伴走してくれる感覚を身につけさせることが大切なんだ。だから、Google検索などに搭載されているAIモード(AIによる概要表示など)は、主に「答えを素早く見つける」ためのものだけど、僕たちが目指すのは「思考を深める」ためのAI活用。道具の特性に合わせて使い分けを教えていくことが大切だね
AIモード、子どもたちが自由に使うことができてしまうので悩んでいました
一郎
AIモードについても、実は何往復もやり取りができるから、一問一答ではなく何往復もするような使い方を身につけさせるといいね
ここでもやはり、AIとの向き合い方を教えるわけですね

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新しい技術は、いつも不安と一緒にやってくる

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この記事の著者

鈴谷 大輔(スズヤ ダイスケ)

 公立小学校教諭。プログラミング教育の教員コミュニティ「Type_T」代表。みんなのコード プログラミング教育 養成塾(2019夏期集中コース)修了。プログラミング教育関連のイベント運営に複数携わる。放送大学「Scratchプログラミング指導法」ゲスト出演。Maker Faire Tokyo 201...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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