米Googleは、アメリカのサイエンス教育企業であるLabsterと提携し、VRを活用したSTEM教育を実現する仮想研究室を開設したことを、ブログ「GOOGLE AR AND VR」の8月23日(現地時間)付の記事で紹介している。
GoogleとLabsterによる仮想研究室は、生物学のようなSTEMの学位取得を目指す学生の多くが、研究室や大学から遠く離れた場所に住んでいたり、研究室側が多くの学生を受け入れる余裕がなかったりといった理由から、研究室における十分な研究時間を得られていない現状を受けて開設された。
仮想研究室には、GoolgeのVR技術であるDaydreamが利用されており、30以上の研究施設が用意されている。8月初旬には、アリゾナ州立大学のオンライン生物学科の生徒が、この仮想研究室における授業を開始しており、近日中にテキサス大学やマックマスター大学、および北米、ヨーロッパなどの学生が仮想研究室で研究を行うことができるようになる。
仮想研究室へのアクセスには、Goolgeのスマートフォン向けVRヘッドセット「Daydream View」またはLenovoのスタンド・アロン型VRヘッドセット「Mirage Solo with Daydream」が使用され、現実の研究室のような顕微鏡でDNA配列を確認するといった作業はもちろん、現実の世界では不可能な分子レベルでのDNAの確認や操作のような作業も行える。
また、現実の研究室における作業のような、時間制限がないため、繰り返しの作業が可能なほか、アプリから個人に合わせたフィードバックを受けられる。
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