SDGsデジタル社会推進機構(ODS)は、10月6日に「大学DX推進研究会 ~事例・ソリューションから紐解く、次の一手~」をハイブリッド形式で開催する。開催会場は東京ポートシティ竹芝オフィスビル(東京都港区)で、参加費は無料。

同研究会は、DXが喫緊の課題と認識されながらも具体的な推進方法に課題を抱える全国の大学、短期大学、大学院大学、専門職大学、専門職短期大学、高等専門学校(専攻科)に対し、政策動向、先進事例、最新ソリューションを一堂に会する場を提供し、その「次の一手」を後押しすることを目的としている。
近年、多くの大学においてDXの推進が重要課題となっているが「何から手をつけるべきか」「他大学の成功事例は何か」といった具体的な情報の入手方法が不足しているのが現状である。また、大学側とソリューション提供企業との間で、導入ソリューション内容とニーズにおける齟齬が生じるケースも見受けられる。同研究会はこれらの課題解決を目指し、大学関係者と企業関係者が相互理解を深め、共創を促進することでより効果的なDX推進の実現を目指す。
同研究会では、文部科学省高等教育局 専門教育課企画官であり、大学DXも主管している星幹崇氏による、「少子高齢化や生成AIの進化を見据えた『DX人材育成に関する動向』」についての基調講演が行われる。
また、大学DXの第一人者であり、各種講演も多く行っている法政大学 教育開発支援機構長の山本兼由氏が、2024年に制定された「法政大学ICT基本戦略」に基づく全学的なDXの取り組みと、中でも「実践知」の育みを支援する「法政DX」の現状と課題を共有する。
さらに、東北大学 経営戦略本部企画室 主任経営企画スタッフの藤本一之氏からは、99大学552名が参加する「大学DXアライアンス」を企画推進される中で見えてきた、業務DXを起点に教育・研究・経営までを網羅する「全方位DX」の現在地を、現場に即した経験や地道な活動などの生々しい声も交えながら大学改革への展開を紹介する。
3名の登壇後には「教学と事務連携の壁」「予算化と効果測定」「大学業務とAI活用」などをテーマに、登壇者に加えて元文部科学省政務官の村井宗明氏をモデレーターに迎え、参加者が抱える具体的な課題に対する実践的な議論を目的としたパネルディスカッションを実施予定。研究会後には参加者と登壇者によるネットワーキング情報交換会も設ける。
開催日時は10月6日の13時から16時で、会場参加とオンライン配信のハイブリッドで開催される。会場は東京ポートシティ竹芝オフィスビル内会議室(ソフトバンク社屋内)。定員は会場が先着30名、オンラインは300名となる。参加対象は全国の大学教職員、および大学向けソリューション企業担当者、その他教育機関、団体。参加には事前申し込みが必要となる。
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