
いま大学では、経営の観点から生き残りをかけて、情報学部の新設や全学的なデジタル教育に取り組む大学は多い。しかし、その取り組みには根深い課題があり、多くの大学では苦戦している。本連載では、大学のデジタル教育を革新するために設立された、一般社団法人デジタル教育推進機構の理事長である筆者が、その課題や真因を解説する。大きな課題は2つある。「(1)大学教員の質・量の不足」と、「(2)標準的なカリキュラム・教材等の不在」であり、上述の一般社団法人はその課題解決を図るものだ。本連載では、第1回で大学のデジタル教育の現状と課題について述べた後、5回にわたり先駆的な取り組みを実践する大学を取り上げて、それらの課題とどう向き合っているのか解説を行う。
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角田 仁(ツノダ ヒトシ)
1989年に東京海上火災保険に入社。主にIT部門においてIT戦略の企画業務を担当する。2015年からは東京海上のIT企画部参与(部長)および東京海上日動システムズ執行役員。2019年、博士号取得を機に30年間務めた東京海上を退職して大学教員へ転じ、名古屋経済大学教授や千葉工業大学教授を歴任した。現...
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