教育テック大学院大学は、オンラインセミナー「大学DXのための人材開発とデジタル環境の実現 ~教育にフォーカスをあてて~」を、2月7日に開催する。
国内の大学のDXは、教育研究と経営のさまざまな側面で格差が生じている。ビジョンが明確で経営資源の豊かな大学が先行する一方で、いろいろな事情から最初の電子化の段階でとどまっているところもある。
海外に目を向ければ、途上国でもオンライン大学の設立が進み、教育の情報化の点で国内の平均的な大学より進んでいるところも多くなってきた。こうしたところでは新しい技術の導入にも積極的で、スケールのメリットを追求するばかりでなく外国からの学生の受け入れも活発化しているように見える。
このような現状の課題には資金、人材、経営層を含む関係者の意識・ビジョンが関係するが、解決策として教育デジタルエコシステムと教育DX専門職の可能性がある。
現在の教育用システムやツールは単独で使用することはあまりなく、データ連携による相互運用性が前提になっている。コロナ禍初期に、現場の端末と本部のサーバーがネットでつながっておらず、多大な時間と手間がかかったが、こうした状況は形を変えて今も現場に存在する。
また、教育の多様化やパーソナル化とともに、必要な教育リソースも多様化することが予想されるが、ここではコストの問題が厳しくなっている。こうした状況にあった「次世代学習環境」のコンセプトとしてあがってきたのがデジタルエコシステム。状況に応じて必要なコンテンツやツールを共有・再利用し、自由に組み合わせて使えるように「技術標準」を用いる。
そして、教育DXを実現する新たな専門職人材も必要となる。新たな教育DX人材は、教育や学習およびITなどテクノロジーの双方に精通する必要がある。一人の教員やプログラマーがDX業務を行うこともあれば、専門職として位置付けることもある。
本年4月に開学する教育テック大学院大学は、こうした大学のDXを担う教職員や経営幹部を養成する。
同セミナーでは、特にテクノロジーの観点から教育にフォーカスし、大学DXのための人材開発とデジタル環境の実現について解説する。具体的な学びの場として同学の特徴や入学に関して説明を行う。
開催日時は2月7日の12時~12時55分で、Zoomを使用して行われる。参加には事前の申し込みが必要となる(後日、申込者限定で見逃し配信あり)。
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