葛飾区立東金町小学校は、教職に興味・関心・不安のある大学生・大学院生・社会人を対象とした学校公開「Open Day」を2月26日10時〜16時に開催する。参加費は無料で、事前登録が必要。
「Open Day」は、「教員不足」や「教員の働き方改革」が話題になる中で、「教員の魅力を伝えたい!」「今の教育現場を学生の頃に見たら何か変わるかも?!」「(あわよくば)教員のなり手を少しでも増やしたい!」という教員たちの思いから開催される。
同校は、2022年度にパナソニック教育財団一般研究助成校、2022年度から2024年度までパナソニック教育財団特別研究助成校に指定され、その成果としてJAET(日本教育工学協会)から2024年度学校情報化先進校(教科指導におけるICT活用)に認定された。これは、東京都の公立小学校としては、約10年ぶりの認定となる。
同校では、校務の情報化をはじめとした「働き方改革」に力を入れており、東京都教育委員会から取材を受けて「「東京都公立学校における働き方改革取組事例集(『学校における働き方改革の推進に向けた実行プログラム』別冊)」にも取り上げられた。また、その成果は日本教育工学会学会誌や第50回全日本教育工学研究協議会全国大会にて報告されている。
今回、開催される「Open Day」では、ChatGPTに「先生になると人へキャッチーな呼びかけを考えて」と尋ねた際に出力されたフレーズ「The World Needs Great Teachers. Are You Ready?」を掲げ、「子どもたちが楽しんでいる姿」「ICTを活用した教育を受けている子どもたちの姿」「楽しんで指導している教師の姿」などを見てもらい、参加者も楽しめるような授業、および学校公開を目指す。
当日は、3〜6校時の授業が公開され、3校時の「ICTを活用した授業」では、すべての学級で「教科指導におけるICT活用」の具体的な授業を行う。教員がどのような意図でICTを授業に取り入れ、児童がどのようにICTを活用しているかを見てもらう。
4校時の「先生も楽しむ授業」は、児童主体の楽しい授業をするためには、教員が楽しむことが大切という、同校の考えに基づいて行われる。参加者に教員が楽しんで授業をしている姿を見てもらうことで、「教師」の魅力を伝える。
5・6校時の「各教科に準拠した探究」では、同校が力を入れる「探究」の授業として、3・4年生は思考ツール「フィッシュボーン」とオクリンクプラス、5・6年生はGoogleスライドと生成AIを活用できるコニカミノルタの「tomolinks」を活用した取り組みを公開する。
そのほか、5・6校時の終了後は協議会が行われる。詳細未定ながら、参加者が同校の教員に質問する時間や、教員の具体的な過ごし方がわかる時間を設けることを予定しているという。
おもな参加対象は、教職に興味・関心・不安のある大学生・大学院生・社会人で、参加申し込みは専用フォームにて2月24日まで受け付けている(定員に達し次第、受付締切)。
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