ポプラ社は、同社が小中学校向け教育ICTプラットフォーム「MottoSokka!(もっとそっか!)」を通じて提供している読み放題型電子図書館「Yomokka!(よもっか!)」に、石巻市教育委員会が編集・発行した『令和6年度版 防災教育副読本 小学校1・2・3年 未来へつなぐ-大切な生命を守り、共に生きる-』『令和6年度版 防災教育副読本 小学校4・5・6年 未来へつなぐ-大切な生命を守り、共に生きる-』を掲載したことを、12月16日に発表した。
石巻市教育委員会では、震災を教訓に地域の特性を踏まえた、実践的な防災教育の充実と児童生徒の防災対応能力を育成することを目的として、防災教育副読本『未来へつなぐ』を編集・発行している。副読本は小学校1、2、3年版、小学校4、5、6年版、中学生版の3種類で、いずれも「備える」「知る」「震災のとき」「応援ありがとう」「未来へつなぐ」の5章からなっている。各小中学校では学級活動や避難訓練の事前・事後指導の資料などに活用されている。
「Yomokka!」ではおもに参加出版社の電子書籍を掲載しているが、「Yomokka!」を契約中の自治体や学校で作成した副読本や、地域の郷土資料といった出版社から刊行されていないコンテンツも掲載することが可能となる。掲載されたコンテンツは「Yomokka!」を利用している全国すべてのユーザーが読めるほか、詳細検索で「地域の資料のみをさがす」にチェックを入れて簡単に検索できる。複数冊を用意することが難しい資料も、「Yomokka!」に掲載することで手軽にクラス全員で読める。
「Yomokka!」は、2024年4月から石巻市の全小学校32校で採用された。同社と石巻市は相互に連携して子どもたちの幸せな未来に向けた取り組みを進め、石巻市における持続可能な社会づくりを図ることを目的に、2022年6月に包括連携協定を締結している。協定に先行して「Yomokka!」が試験的に導入されていた開北小学校、釜小学校の2校での利用実績が石巻市および市の教育委員会に報告されたことが、全市導入のきっかけのひとつとなった。
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