東京都市大学は、アーガイルとともに生成AI(ChatGPT- 4o)を搭載した英会話学習システム「Merry Chat」を開発し、9月に運用を開始したことを11月11日に発表した。
「Merry Chat」は、英会話レベルを3段階から選ぶことが可能で、会話のテーマや状況、使いたい語彙や文法などが自由に設定できる。また、会話の中で使用された語彙や文法に関するアドバイスも表示できる。
個人で練習するための英会話機能だけでなく、授業と連携して学生同士がグループで協力し合いつつ、バリエーションに富んだ学習活動を行うことを想定して、以下の機能を搭載している。
- ゲーム機能1(Guess What):「Merry Chat」が考えた英単語(映画俳優、ミュージシャン、歴史上の人物、国名、都市名、有名な観光地、動物の名前など)に関して質問(オープン・クエスチョンも含む)し、10ターン以内に当てる
- ゲーム機能2(Pass the Baton):ユーザーと「Merry Chat」が1文ずつ英語を言い合って、1つのストーリーに仕立てていく
- ゲーム機能3(Writing Tutor):作った英文を入力すると、1文ごとに日本語による要約、注目点(間違えた箇所)、ヒント、復習ポイント、Overall Comment、評点(100点が最高)が表示される。これらの情報に基づいて書き直したものを入力すると、再度ヒントや評点が与えられる。この繰り返しによって、自律的に自身の英文をよりよいものにできる
- 英語力評価機能:「Merry Chat」と20ターン以上会話をすると、CEFRの基準に沿って英会話力を評価してくれる。「語彙」「文法」「流暢さ」「会話が双方向的かどうか」「話の一貫性・話題に適した反応かどうか」の5項目で評価され、総評としてBest PointやAreas for Improvementが示される。総評はPDF出力にも対応する
- 管理画面:学生がクラスごとに登録され、名前をクリックして会話を行った日を選択すると、その日の会話の履歴をすべて確認できる。音声入力した場合とタイピング入力した場合で異なるアイコンが示され、どの日に入力したかがひと目でわかる
同学では9月から、1年生の必修英語クラスを中心に「Merry Chat」を利用した授業を試験的に展開している。今後は、「Merry Chat」を利用したタスクを盛り込んだ共通テキストの作成、留学準備講座や英語能力試験(IELTSなど)のスピーキングテスト対策クラスなどへの導入、東京都市大学グループの付属校への展開なども検討していく。
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