東京学芸大学、東京学芸大こども未来研究所、ジブラルタ生命保険は、2013年にリリースした小学生向け金融教育コンテンツ「お金ってなに?」を、これまでの共同研究や実施検証による知見を活かし、10月25日に全面リニューアルした。
「お金ってなに?」は、2011年6月に産学連携による3法人で共同開発が開始され、これまで多くの学校で同コンテンツを用いた金融教育が実施されている。
今回の全面リニューアルの背景には、金融教育を通じた教職員とのコミュニケーションの過程で、成年年齢の引下げや高校での金融教育の必修化といった社会環境の大きな変化にともない、若年層の金融リテラシー向上への取り組みがさらに求められていることがある。「より早期からより楽しく、お金への関心をもってほしい」という想いのもと、最新の学習指導要領や社会環境に沿った「小学生向け金融教育コンテンツ」として、リニューアルが行われた。なお、同コンテンツはデジタル教科書ポータル「EduHub」にも搭載されている。
「お金ってなに?」は、カードゲームを中心にお金の成り立ち・役割について体験する「お金ってなに?」、多様化する支払方法や消費について学ぶ「お金の使い方の多様化」、商品を購入する際の比較ポイントについて学ぶ「ものの選び方・買い方」の各項目で構成される。さらに、以下のような特長を備えている。
- 小学校5年生からの家庭科学習指導要領に準拠
- カードゲームやクイズ、グループワークといった、児童参加型の授業(アクティブラーニング)の要素を備える
- 出前授業の受付に加えて、学習指導案に沿った教員による授業実施もサポート
今回のリニューアルでは、以下のような変更が行われた。
- お金の成り立ち(物々交換〜貨幣の登場)について、カードを使ったゲームでの体験学習が可能に
- お金を支払うさまざまなシーンについて、イラストを多く使用したわかりやすい解説の追加
- 電子マネーやスマートフォン決済といった、多様化する支払方法の解説
- インターネットショッピングをはじめとする、最新の消費行動における注意点やSDGsについても解説
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