日本財団ドワンゴ学園準備会は、2025年4月の開学を目指して認可申請中のオンライン大学「ZEN大学」(仮称・設置認可申請中)に関して、企業などとの連携により実現した独自のキャリア教育プログラムを開発し、また、クリエイティブ関連科目には多くの人気プロクリエイターをゲスト講師として迎える予定であることを、9月10日に発表した(設置認可申請中につき、内容は今後変更の可能性がある)。
ZEN大学では、20以上の企業・団体と連携し、インターンシップなど社会の最先端で学ぶ実践的なキャリア教育プログラムを開発・提供する予定となっている。国内外、リアルとオンラインを問わず、期間も短期・中期・長期に分かれた豊富なラインナップを用意し、学生の幅広いニーズに応えていく。
同プログラムでは、社会の現場で直面する正解のない課題に学生たちが取り組む。この実務経験を通じて世の中に深く関心を持ち、自分自身のキャリアを考える機会を得るとともに、一人ひとりの学びをより深めることができる。オンライン大学だからこそ実現する自由な時間や地域に縛られない利点を活かし、学生はほかの授業を履修しつつプログラムに参加することが可能となる。このため、授業で学んだ知識をすぐに実践で活かし、また実践で得た経験を学修に活かす学びのサイクルが実現する。
このほか、同学では通信制大学・通学制大学の区別なくインターンシップ等のキャリア形成支援や採用活動に取り組む多くの企業と連携し、企業が主催する3年次のインターンシッププログラム等に学生が参加できるように支援していく予定。これにより、学生一人ひとりが社会で活躍できるような多様な進路決定を目指す。
また同学では、イラストやマンガ、小説作品の投稿プラットフォーム「pixiv(ピクシブ)」を運営するピクシブ社との連携により、プロのクリエイターやpixivで活動する人気のクリエイターによるクリエイティブ関連科目を開講する予定。業界の最前線で活躍するプロクリエイターからクリエイティブスキルなどを学び、自身の作品にフィードバックをもらうといった経験を通じて、クリエイティブ業界にとどまらない、多彩な場面で活躍する実践的な力を身につけることができる。
今回新たに、ゲスト講師陣としてアニメ監督の幾原邦彦氏、イラストレーターのさいとう なおき氏、藤ちょこ氏、安倍吉俊氏、漫画家の高河ゆん氏などの人気プロクリエイターが多数参加予定であることが発表された。
さらに同学はキャリアサポートとして、学生が自身の将来を考え納得いくキャリアを選択していけるよう、1年次からサポート体制を用意する。就職に限らず、起業、フリーランス、進学などそれぞれの生き方に応じてサポートする。
学生一人ひとりに対して1年次から担当アドバイザー(キャリア・アドバイザー)がつき、定期的に面談を行うことで早いうちから将来を見据えた活動が可能となる。個別面談やワークショップを用いて自己分析を行うほか、大学で学んだ知識や地域・企業連携プログラムへの参加経験などを一緒に振り返り、ポートフォリオの作成に活かしていく。
加えて、オフライン、オンラインを問わずさまざまなキャリアイベントを開催する。多様な視点から自分のキャリアについて考える機会を提供し、学生が自己の職業観を広げ深められるようにしていくことで、卒業後の現実と理想のギャップに苦しむ「リアリティ・ショック」による早期離職も防ぐ。さらに就職活動に向けてはエントリーシートや履歴書の添削、採用面接対策も行う。
キャリア・アドバイザーは履修計画や学修計画をサポートする「クラス・コーチ」、幅広い学びのための充実した学修をサポートする「アカデミック・アドバイザー」と連携し、それぞれの学生が自己実現を目指し、活躍できるよう手助けしていく。
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