ベネッセコーポレーションは、全国の小学3年生~6年生およびその保護者を対象に実施した、ChatGPTなど生成AIの認知、利用経験や今後の利用意向、利用する上で大事だと思うことなどに関するアンケート調査の結果を、7月17日に発表した。同調査は、6月24日~26日の期間に行われ、1032組から回答を得ている。
調査対象者に、生成AIの認知について尋ねたところ、小学生の23%、保護者の53%が生成AIを「知っている」と回答した。なお、小学生の「知らない」という回答は、前年調査と比較して9ポイント減少している。
小学生のうち生成AIについて「知っている」と答えた人に、生成AIをどれくらい使っているかを尋ねた質問では、「よく使っている」「時々使っている」「試しに使ってみたことがある」を合わせた割合は約7割で、前年調査とほぼ同程度だった。
生成AIについて「知っている」と答えた小学生の保護者に、子どもの生成AI利用についてどう思うかを尋ねたところ、「積極的に使ってほしい」と「少し使ってみてほしい」を合わせた肯定的な意見の割合は、前年調査より10ポイント増の66%に達している。
子どもの生成AI利用についてどう思うかの理由として、生成AIの利用に肯定的な保護者からの回答では「新しい技術の活用力を養うよい機会になりそうだから」がもっとも多かった。一方、生成AIの利用に否定的な保護者からの理由では「自分で考えなくなりそうだから」が最多となっている。
小学生のうち生成AIについて「知っている」と答えた人に、生成AIを今後どのくらい使ってみたいかを尋ねた質問では、「たくさん使いたい」「少し使ってみたい」という肯定的な意見が約9割となった。
同じく、小学生のうち生成AIを「知っている」と答えた人に、どのような時に生成AIを使いたいかを尋ねたところ、「好きなことについて調べる時」がもっとも多い。一方、生成AIについて「知っている」と答えた小学生の保護者に、自身の子どもに生成AIをどのような時に使ってほしいかを尋ねた質問でも、同じく「好きなことについて調べる時」が最多となっている。
同じく、生成AIについて「知っている」と答えた小学生とその保護者に、生成AIを使う時にそれぞれの項目がどれくらい大事だと思うかを尋ねたところ、いずれの項目も親子ともに同程度となったが、小学生では「個人情報は入力しない」、保護者では「正しい情報かどうかを確かめる」を大事だとする回答がもっとも多かった。
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