はじめに
日本では2017年より販売が開始されたこの「micro:bit」は、セットアップが簡単、価格もリーズナブルということで初めてのプログラミング&電子工作にうってつけの教材です。
ちょうど2020年から始まる、小学校におけるプログラミング教育の必修化のタイミングもあって、一部の学校ではワークショップの形で取り入れられるなど、認知度も上がってきているようです。
micro:bitの魅力
車でもロボットでもゲーム機でもない、ただの基板そのもののmicro:bitは、書き込むプログラムと工作の工夫次第で何にでもなれる、まさにコンピューターの本質を、作りながら理解できるのが大きな魅力かと思います。
さまざまな用途に使えるコンピューターボードには、ほかに「Arduino」といったものもあります。こちらもとても使いやすいですが、ワニ口クリップで端子をはさめる形にしたmicro:bitは、ハードルの高いイメージの「電子工作」を、より身近なものにしたのではないでしょうか。
micro:bitの構成
表側は、スクリーン代わりとなる5列に並んだ合計25個の赤色のLEDと、2つのボタンが取り付けられています。このLEDは照度センサーも兼ねています。
裏面には、SoC(コンピューターの心臓部、温度センサーも内蔵しています)、加速度センサー、磁気センサーが実装されています。
USB通信のためのコネクタと、電池ボックス用のコネクタも付いています。プログラムを書き込んだら、USBケーブルを抜いて電池ボックス(micro:bit用の電池ボックスが販売されています)をつないで動かすことができるので、工作に組み込んだり壁にかけたりと、いろいろな楽しみ方ができますね。
また、5つの端子の穴が空いていて、このうちの3本にスピーカーやサーボモーターなどの電子部品をつなげられます。