スタディプラスが運営するStudyplusトレンド研究所と山田進太郎D&I財団は、中学校・高等学校・高等専門学校・大学の教職員、教育委員会等の教育関係者を対象にしたオンラインイベント「学生アンケート結果から見る文理選択の課題 - 進路指導の新たな展望を探る教員向けイベント」を8月24日に開催する。参加費は無料で、事前登録が必要。
同イベントは、Studyplusトレンド研究所と山田進太郎D&I財団が実施した、文理選択に関する実態調査の結果を受けて開催される。同調査は、学習管理アプリ「Studyplus」のユーザー(高校生、大学1年生、大学2年生)3297名を対象に2023年6月29日~30日に実施されており、その中で文理選択に関して悩みや迷いを抱く学生が42.5%に達した。さらに、学校や教員のサポートやアドバイスが文理選択に影響を与えたと回答した学生は54.1%だった一方で、学校や教員からのサポートに対する満足度に関しては「どちらでもない」「やや不満」「非常に不満」と回答した学生が44.9%を占めており、改善の余地があることがわかった。
また、文系選択理由のトップは「理系科目が苦手だったから」(49.9%)であり、理系選択理由のトップは「理系で学べる理由に興味があるから」(55.6%)だった。この結果から、文理選択において文系を選択した学生は不得意科目があったという消極的な理由で文理選択をする傾向がみられた。特に女子はこの傾向が顕著で「理系科目が苦手だったから」が男子と比較して12.3%も高くなっている。
イベント当日は、現役高校生や大学生に聞いた文理選択の実態調査に関する結果の紹介や、Studyplusトレンド研究所と山田進太郎D&I財団によるパネルディスカッション、茨城高等学校の教員である横倉友博氏による学校現場における文理選択支援の事例紹介を予定している。学生の声や実態に基づく文理選択の課題や影響、とりわけ女子生徒の理系選択に関わる問題などを理解し、進路指導における具体的な改善策や実践的な手法を探る。
開催日時は8月24日16時~17時。
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