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東京都理学療法士協会、心のバリアフリーを考える小学生向けまんが教材の無料提供を開始

 東京都理学療法士協会は、小学生向けまんが教材「わけがあってこちら側に止まっています~心のバリアフリ~」の無料提供を、特設サイトにて6月9日に開始した。

まんが教材イメージ
まんが教材イメージ

 同協会のエスカレーターマナーアップ推進委員会は、「エスカレーターの右側に止まって乗りたい」という障がいを抱える、ある1人の患者からの声をきっかけに、エスカレーターの利用場面を切り口とした障がい理解の活動や、インクルーシブな社会に向けた活動に取り組んでいる。

 その一環として、同協会は心の中にある目に見えないバリアをなくすためには、心のバリアフリーについて考え、学ぶ機会を子どもの頃から自然な形で設けることが必要と判断。2022年にプロジェクトチームを立ち上げ、心のバリアフリーを学ぶまんが教材の作成に取り組むことになった。

 今回、提供を開始したまんが教材は、単にエスカレーターで止まる・止まらないという答えを示すのではなく、「どうしたら特徴の違う他者同士が気持ちよく社会の中で暮らせるか」を考える想像力や共感力を育くむことに主眼が置かれている。また、エスカレーターを歩きたいと考える人の気持ちを一方的に排除するのではなく、互いが気持ちよく納得できる考え方や着地点を、子どものうちから考えるプロセスを大切にし、10年先、20年先の未来がもっと優しいものになってほしいという願いを込めて作成された。

 障がいを抱える人、その両親、この教材を手に取ってもらいたい小学生の子どもたち、学校の教員、理学療法士、デザイナー、漫画家、その他各分野の有識者といった、多くの人の参画のもと、同教材は誕生している。

 なお、同教材は専用ページをスクロールしながら読めるが、ダウンロードも可能。教員向け資料も用意されている。

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https://edtechzine.jp/article/detail/9521 2023/06/13 17:30

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