学情は、企業・団体の採用担当者を対象に実施した、「2024年卒の採用状況」に関するアンケート調査の結果を、3月24日に発表した。同調査は、1月5日~31日の期間に行われ、1862件の有効回答を得ている。
調査対象者に、2024年卒学生の採用予定数の増減について尋ねたところ、「増やす」(27.4%)が「減らす」(2.8%)を24.6ポイント上回った。
採用予定数は平均28.8名で、前年より8.3%増加している。2年前の調査では、3.8%減と採用数を減らす動きがみられたが、増加に転じた前年に続いて今年度も採用数を増やす動きがみられる。上場別の採用予定数は、上場企業が平均60.2名、非上場企業が平均23.4名となっており、「上場・非製造」(10.4%)の伸び率がもっとも大きかった。
業種別でみると、いずれの業種でも「増やす」が「減らす」を上回っている。「増やす」という回答は「百貨店・ストア・流通」(47.2%)が最多となり、「旅行・ホテル・レジャー・フードビジネス」(35.7%)がそれに続き、世の中全体でオンラインからリアル(対面)回帰が進む中で、接客・販売職などを募集する業種で採用増が目立っている。
2024年卒学生の採用予定数を「増やす」と答えた企業・団体に、その理由を尋ねた質問では、「業務拡大のため」(28.3%)が前年と同様にもっとも多かった。
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