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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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簡単にクイズ大会を開催できるアプリ「Kahoot!」を使おう!

クイズ大会だけじゃない! 子どもが自ら学び、自分のペースで取り組める「Kahoot!」活用法

簡単にクイズ大会を開催できるアプリ「Kahoot!」を使おう! 第4回

 学校の授業で「クイズ大会」が開催できるアプリ「Kahoot!(カフート)」。本連載ではこれまで、基本的な使い方と活用事例を紹介してきました。授業で一斉にクイズ大会を行うと、子どもたちは大いに盛り上がります。しかし、実際に行ってみて「早く回答できる子しか表彰されない」「自分に合ったレベルの問題に取り組ませたい」「子どもたちが作った問題が多すぎて、一斉に取り組む時間がない」といった問題を抱えている先生も多いのではないでしょうか。そこで、子どもたち一人ひとりの力をより伸ばし、それぞれが自立するKahoot!活用法を2回に分けてお伝えします。今回は、Kahoot!の「割り当てる機能」を使った非一斉型クイズの作り方を解説します。

はじめに

 Kahoot!では、「クイズ」のことを小文字で「!」マークなしの表記で「kahoot」と呼んでいます。ここから先はそれにならって記載します。

クイズ大会は楽しいが問題点もある

 2021年12月に初めてKahoot!の記事を公開して以降、たくさんの方に読んでいただき大変うれしく思っております。早速、Kahoot!を使ってみたという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。みんなで競い合いながら楽しく学習できることが、一斉に行うkahoot(以下、一斉型kahoot)のよさです。

 しかし、一斉型kahootでは

  • 毎回、回答が早い同じ子しか表彰されない。
  • 全員に同じ問題が出題されるので、それぞれの子どもたちのレベルに合ったkahootをさせることができない。
  • 先生が開催しない限りKahoot!に取り組めない。

など、自分から進んで学ぶ環境を作り出すことが難しいという側面があります。自分から進んで学ぶ環境を作るには「自分で行動を選択できる」「自分の力に合った問題がある」といったことが大切です。

「割り当て」機能でそれぞれの子どもに合ったkahootを作る

 「割り当て」機能を使ったkahoot(以下、非一斉型kahoot)を作ることで、自分に合ったkahootを選択し、学習することができるようになります。

一斉型kahootと非一斉型kahootの違い

一斉型kahoot

  • 参加の仕方:ゲームPIN、QRコード
  • 参加のタイミング:ホストが参加募集しているときのみ
  • 進行:ほかの参加者と同時に進行する
  • 制限時間と得点:ホストが制限時間を設定し、回答時間が早いほど得点が高い
  • 一度に開催できるkahootの数:開催している1つのみ

非一斉型kahoot

  • 参加の仕方:URL、ゲームPIN
  • 参加のタイミング:参加期限を設定でき、期限内ならいつでも参加可能
  • 進行:各プレイヤーのタイミングで進行する(ホストやほかの参加者の影響を受けない)
  • 制限時間と得点:ホストが制限時間のあり・なしを設定できる。制限時間がある場合は、回答時間が早いほど得点が高い。制限時間がない場合は、どんなに遅くても正解すると一律1000ポイント
  • 一度に開催できるkahootの数:同時に複数の開催が可能

 一斉型kahootは、同じタイミングで、同じ問題を早押しで答えるタイプのkahootです。そのため、授業の開始直後に前時の振り返りとして活用するのがおすすめです。

 一方、非一斉型kahootは、児童の好きなタイミングでやりたい問題を選ぶことが可能で、自分から進んで学ぶ環境を作ることができます。例えば、学習したことを身につける場面や復習の場面、さらには宿題といったさまざまな場面での活用が可能です。

次のページ
「割り当て機能」で非一斉型kahootを作ろう

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この記事の著者

岩崎(特定非営利活動法人タイプティー メンバー)(イワサキ)

 埼玉県公立小学校教員、特定非営利活動法人タイプティーのメンバー。Google認定教育者レベル1。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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