ディスコは、全国の主要企業1万3815社を対象に実施した、正式内定解禁を迎えるタイミングでの採用活動の進捗や2022卒採用の内定充足状況、2023年卒者の採用などに関する予定や方針についての調査結果を、10月18日に発表した。同調査は、9月27日~10月5日の期間に行われ、1213社から回答を得ている。
調査結果によれば、採用選考を「終了した」企業は53.4%で、充足率の平均は76.2%となり、どちらも2021年卒採用を下回った。
内定辞退は、2021年度よりも「増えた」という回答が41.8%、「減った」が17.5%となっている。また、採用結果に対しては「質は満足、量に不満」という回答が増加し、「質・量ともに満足」は減少した。
オンラインでの採用活動については、Web面接の実施率が2021年度の73.4%から81.0%へとさらに上昇しているが、一方でオンラインでの採用活動では、「志望度の見極め」という課題も明らかになっている。
内定者フォローとしては、懇親会や内定式などの実施を予定する企業が多いが、「基本的に対面」が21.3%、「基本的にオンライン」が47.8%と、オンラインが中心という回答が多かった。
2023年卒の採用については、採用数が「増える見込み」という回答は13.5%で、「減る」(5.0%)を上回っている。また、採用にともなう予算は、20.7%の企業で増加するという。
2023年卒の採用は、2022年卒採用よりも全体的に早まる見込みで、面接開始のピークは3月、内定出し開始のピークは4月となっている。採用で注力したいこととしては、「内定者フォロー」を挙げる企業がもっとも多く、「採用活動のオンライン化」は2022年卒採用から大きく減少した。インターンシップなどのプログラム実施時期については、「夏季」「秋季」は増加、「冬季」は微減の見通しで、対面での実施を模索する動きがみられる。また、プログラム参加後のフォローやアプローチとしては、「早期選考の案内」(53.0%)が最多で、「エントリーや選考の案内」(39.2%)がそれに続いた。
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