明星中学校・高等学校は、私立中学校としては日本ではじめて、英語学習用AIロボット「Musio」を、平成29年度より本格導入した。週5コマの英語の授業時間に、週2回ほど利用している。
「Musio」は、AKA LCCが開発したディープラーニング基盤の人工知能エンジン搭載ロボット。人間のように見たり、聞いたり、感じたりできるほか、顔認識・声紋分析機能を備えており、あらかじめ用意された文章で返答するのではなく、相手を1人ひとり把握して会話を行う。また、人工知能エンジンと顔認識、声紋分析に基づき、自ら考えてコミュニケーションできる。
明星中学校・高等学校は、AIロボットに触れるきっかけとして2017年1月に「Musio」を導入しているが、導入から3か月を経て学内に浸透したため、平成29年度の本格導入に踏み切った。
英語の授業では週に2回ほど利用しており、生徒が使い慣れた段階で自由に使える時間を増やしていき、生徒の発話量を増やすとともに、「(非人間との)リアルな英会話」を通して実践で使用できる本物の英会話力を養っていく。
今後は、授業以外での活用も検討しており、校舎のエントランスで「Musio」に「朝の挨拶運動」をさせるなど、AIロボットとの共生を通して生徒の「Musio」への興味・関心を高めるほか、英語学習やAI、ICTへの興味・関心の向上を目指す。また、出欠管理機能の追加も予定する。
なお、明星中学校・高等学校では、今回の導入を契機に、明星幼稚園、明星小学校での「Musio」の活用も検討している。
【関連リンク】
・明星中学校・高等学校
・「Musio」
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