SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

次回のオンラインセミナーは鋭意企画中です。準備が整い次第、お知らせいたします。

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナー

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

教育向け動画ツール「Flipgrid」を使ってみよう!

無料で使える教育向け動画ツール「Flipgrid」の大型アップデートを紹介

教育向け動画ツール「Flipgrid」を使ってみよう! 第7回

 無料で使える教育向け動画ツール「Flipgrid」をご存じですか? 本連載ではFlipgrid認定教員レベル3の資格を持つ筆者が、その魅力や具体的な使い方をお伝えしていきます。前回で一度最終回を迎えた本連載ですが、2021年8月に行われた大型アップデートの内容を紹介するため復活しました。夏休みが終わって登校してきた子どもたちと早速使い倒してみましたので、感想を交えながら紹介します。

年に1度の大型アップデート

 2021年8月にFlipgridのアップデートが行われました。6月に行われたオンラインイベント「Flipgrid Live」で予告されていた通り、今年のアップデートは過去最高のアップデートでした。

Backdrop

 ZoomやMicrosoft Teamsでおなじみのバーチャル背景がFlipgridにも実装されました。グリーンバックなしでもそこそこきれいに背景を抜いてくれます。同じWebアプリでバーチャル背景を実装しているGoogle Meetと比較すると若干輪郭が不鮮明です。今後の性能向上に期待したいところです。

 Web版の場合はカメラを起動し、「Effects」ボタンの右に追加された「Backdrop」ボタンをクリックすると、バーチャル背景を設定できます。

バーチャル背景の設定
バーチャル背景の設定

 あらかじめ用意された画像のほかに、自分で用意した画像をアップロードして使用することもできます。アップロードした画像は保存されないため、使う度にアップロードする必要があります。アスペクト比が16:9の画像以外は、強制的に16:9に変形されるため注意が必要です。

 また画面収録で、PowerPointやGoogleスライドの画面を背景に表示することができます。自分の位置を右下や左下に変えられるため、資料を提示しながらのプレゼン動画を撮影することも可能です。ただし、かなりのマシンパワーが必要で、子どもたちが使っているChromebookでは、画面が固まって動かなくなったり、遅延が生じたりして、快適に使うことはできず不評でした。

 また「Blur」を選択すると、自分以外の背景をぼかすことができます。

バーチャル背景のほか、プレゼン画面の背景設定、ぼかし機能も使える
バーチャル背景のほか、プレゼン画面の背景設定、ぼかし機能も使える

 大変魅力的なBackdropですが、端末によっては使えない場合があります。CPUがIntel製のものであればChromebookでも使えるのですが、インテル製以外のCPUを搭載しているChromebookでは使えないようです。背景の選択はできるのですが、肝心の自分が映らなくなります。

 また、Intel製でもCore 2 Duoのように、古すぎるCPUではFlipgridのカメラアプリ自体が起動しませんでした。Windows 7のサポート終了で、無理やりWindows 10にして延命したパソコンを使う場合は要注意です。

 機能が向上した結果、カメラを起動してから実際に撮影できるようになるまでに時間がかかるようになりました。子どもたちからは「便利になったけど、もっさりしたね」との感想が出ています。

Flipgrid Lenses

 iOSのFlipgridアプリに「Flipgrid Lenses」が追加されました。これはSnap CameraやSNOWのように、リアルタイムで画像を加工して動画を撮影できる機能です。Backdropは背景だけが変更されるのに対して、Flipgrid Lensesは自分の顔も加工されます。現時点では26種類のフィルターが用意されています。フィルターによっては、画面をタップすることでエフェクトに変化が生じるものもあります。

 現状ではiOS版のアプリにのみFlipgrid Lensesは実装されています。Android用のアプリは近日中に公開されるとのことです。Web版ではFlipgrid Lensesを使えないため、子どもたちが大変残念がっています。iPadが導入された学校で、アプリのインストールが許可されている学校はぜひ試してみてください。

さまざまな加工が楽しめる
さまざまな加工が楽しめる

次のページ
Music

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

教育向け動画ツール「Flipgrid」を使ってみよう!連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

前多 昌顕(マエタ マサアキ)

 五所川原市立五所川原小学校教諭、青森県プログラミング教育研究会発起人で事務局長。初任の頃よりICTの教育活用に興味を持ち研究を進める。いったんICT教育と距離を取り、研究対象を思考ツールにしたが、プログラミング教育必修化をきっかけに再開する。マイクロソフト認定教育イノベーターエキスパート2018-...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


この記事をシェア

EdTechZine(エドテックジン)
https://edtechzine.jp/article/detail/6258 2021/09/21 07:00

おすすめ

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング

イベント

EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

記事アクセスランキング

記事アクセスランキング