学研教育みらいと教育出版の2社は、GIGAスクール構想における新しい学びに関する共同研究事業である「みらい授業フォーラム」を立ち上げ、多様な学びの機会を創出するとともに、「誰ひとり取り残さない教育」を目指すすべての教員と、子どもたちの人間的成長につながる質の高い学びを考えることで、授業をサポートしていくことを、6月30日に発表した。
「みらい授業フォーラム」は、各社が出しているデジタル教科書・教材の規格が現在まちまちであり、複数のデジタル教科書・教材を横断的に活用する場合の学習指導要領コードの連携や学習ログの活用、最適な配信環境といった課題を解決すべく立ち上げられた。学習指導要領コードをベースにしたデジタルコンテンツどうしの連携強化、学習ログの横断的な収集・解析、快適な学習環境を保障する最適な配信システムの構築などを目指している。
「学びの魅力や本質を伝える学びの環境づくり」「すべての子どもたちの“わかりたい”願いに応える」ことを目的として、多様な学びの機会を創出し、学校と家庭、社会をつなぎ、対話を通じて、すべての子どもたちの人間的成長につながる質の高い学びを実現するとともに、さまざまな教科書会社や教材会社などの参加を募り、多様な知見を集めて新しい教育の価値をつくっていく。
具体的には、授業力向上を目的とした研修セミナーの企画・運営、各種研究と成果物、情報発信や、「誰ひとり取り残さない教育」を実現するためのICTと紙の運用バランスを考慮した教材などの開発を行う。
授業の「導入」「途中」「まとめ」場面における、子どもの理解度・発達度に応じた学びを実現するために、デジタル教科書とデジタル教材、教育プラットフォームを連携し、学習ログ活用を含めた学習支援サービスを、学校現場で実証研究してくほか、習熟の程度が不十分なところを補填するための家庭学習としてデジタル教材の問題を配信し、学習ログをもとに学校で履修した学習内容が定着できているかを解析することで、今後の学びに生かしていく研究にも取り組んでいく。
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