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駿台、難関国公私立大入試対策のICT教材をリリース

 駿河台学園(以下、駿台)は駿台予備学校において、エスエイティーティーおよびJDSCと共同システム開発した「難関国公私立大入試・個別試験対策ICT教材」の運用を、4月より順次開始する。

 現在駿台は「集団授業における学習のパーソナライズ化」を推進しており、個々の学生の理解状況や進捗状況を日々把握する手段として、ICT学習教材の導入を進めている。

 既存のICT教材の多くが学力の基礎固めを目的とする中で、駿台では難関大学を目指す学生を多く抱えており、その学習目的にも適応するICT教材が必要とされていた。そこで、教育業界初となる難関国公私立大入試・個別試験対策ICT教材「スルメ」を独自開発するに至った。

 「スルメ」のコンセプトは「問題を解く考え方を習得するための学習教材」。難関大志望者の多くが受験する「駿台全国模試」の過去問等を素材とし、解答するまでに20分程度を必要とする難度の高い大問をじっくり解いていく。それぞれの問題には、考え方の指針となる「ヒント」が設定され、段階的にさらに詳しくなる「ヒント」が数種類用意されている。問題に手がつかない場合、この「ヒント」を確認していくことで、解くための考え方の道筋が個々の理解度に合わせて身につく仕組み。「ヒント」は駿台のベテラン講師陣が作成し、質の高い駿台の授業のエッセンスがそのまま反映されたものとなっている。

問題と「ヒント」のイメージ
問題と「ヒント」のイメージ

 また駿台の授業とも完全連動しており、学生は講義で学んだ内容のアウトプット・トレーニングとして「スルメ」を使用することで、個々に合った形での学力向上が期待できる。学習状況は駿台独自のLMSにデータとして送られ、これをもとに講師やクラス担任が学習継続を促す「学習コーチング」を行う。

手書き対応の解答画面と自動採点・解説画面
手書き対応の解答画面と自動採点・解説画面

 2021年度の「スルメ」は、個々が自分の学力に合わせて手動で「ヒント」を確認していく形式だが、今後はAIを組み込み「ヒント・アダプティブ」という形式に発展させていく予定。学習者の学力状況を測定しながら、個々に合った段階の「ヒント」をAIが自動で提示していくことで、個々に最適な「考える力の育成」を目指す。

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