リクルートテクノロジーズは、「スタディサプリ」の講義動画における黒板の文字検索を可能にする機能の実証実験を、10月10日に開始した。
「スタディサプリ」はリクルートマーケティングパートナーズが提供するオンライン学習サービス。今回の実証実験は、リクルートテクノロジーズが独自に開発した手書き文字認識技術を活用し、動画内のユーザーが本当に見たいシーンを簡単に検索できる機能の実現を目指して8月から段階的に実施している。
動画内テキスト検索機能では、講義動画に登場する黒板の文字を、ディープラーニングを活用した手書き文字認識技術によって自動でテキスト化し、キーワード検索を可能にしている。
ユーザーは、知りたいキーワードを入力すると、黒板に書かれているシーンを検索・再生でき、該当キーワードは青い線で囲まれた状態で画面上に表示される。8月から検証を開始している音声データ(講師の声)検索機能と組み合わせることで、見たいシーンをより簡単に見つけられるようになる。
今回の実証実験にあたって、リクルートマーケティングパートナーズのプロダクトディベロップメント部・大西高史氏は、「AIやロボット技術の進歩により、人間を超えるような能力を発揮する事例が増えてきている」とした上で、「そのような状況においても人が“学習する/学ぶ”という行為自体は決してなくならない」と語る。
一方で、今の学生について「高度に進んだテクノロジーを適切に使うため、複雑化する社会を生きていくために、学ぶべきことが増えてきている」と指摘し、「我々のような技術者が、そのような学生たちにできることは何か。持ちうるデータやさまざまなテクノロジーを活用して、サービスを個別最適化・効率化することで、学生たちのより効果的な“まなび”を支援していきたい」と意気込みを述べている。
【関連リンク】
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