アルクは、第1回「アルク語学教育研究支援制度」の対象者を決定したことを、10月30日に発表した。本支援制度は、アルク創立50周年を記念して創設され、「継続学習を促す学習デザインの探求」を基本テーマに研究企画を募集。審審査委員の審議を経て、支援対象の研究企画3件を決定した。
アルクは、言語知識の獲得とその運用能力育成を言語教育における車の両輪と捉え、創立から50年間にわたり、さまざまな教材、研修、テスト、学習支援サービスを開発・提供している。継続的な学びを通して、知識の定着や運用能力を向上させる言語教育のさらなる促進を目指し、「アルク語学教育研究支援制度」では、以下3分野で研究企画の募集が行われた。
研究企画募集の分野
- (A)ICT利用教育、 反転学習のモデル創出などの分野
- (B)テスト・動機付け分野
- (C)Active Learning (AL)/Project Based Learning(PBL)の分野
研究支援の内容としては、1件30万円(上限)の資金支援とともに、アルクから現物(英語のテストや教材など)が必要に応じて支給され、研究途中における助言も行われる。なお、研究成果によってはアルクからの商品化(書籍出版など)も検討される。
今年の応募件数は分野別に全29件((A)分野が12件、(B)分野が10件、(C)分野が7件)で、以下の選考委員が書類審査、討議を行い研究支援先を選出、支援を決定した。
委員長
東京外国語大学大学院教授 根岸雅史氏
委員
- 工学院大学附属中学校・高等学校 中学校教頭 高橋一也氏
- 明治大学教授 廣森友人氏
- 関西大学教授 水本篤氏
- 広島大学准教授 森田光宏氏
- アルク教育総合研究所:支援制度事務局 平野琢也氏
また、選出された3件の研究支援先(研究タイトルと研究代表者)は以下の通り。
研究支援先
- (A)分野:「英語学習の継続を促すための多聴システム開発の試み」/阿部真由美氏(早稲田大学大学院)、共同研究者1名
- (B)分野:「対面式と非対面式英語スピーキング試験が学習者に与える波及効果―よりよいAI開発への提案に向けて―」/関谷弘毅氏(広島女学院大学)、共同研究者1名
- (B)分野:「英語学習者の継続的な自律学習を促す教室内アドバイジング─セッションを通した認知と感情の縦断的変化─」/守屋亮氏(早稲田大学大学院)、共同研究者2名
なお、2020年10月ごろを目途に上記3名より研究結果報告が行われる予定。
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