多忙なビジネスパーソンに最適な学習方法
ビジネスパーソンの日常では5分おきに何か別のことが発生し、その都度、中断を余儀なくされるといった調査結果(Wang-Audia & Tauber, 2014, Meet the Modern Learner: Engaging the Overwhelmed, Distracted, and Impatient Employee, Bersin by Deloitte)があります。彼らが1時間にスマホを確認する回数は約9回、1日にネット接続をする回数は約27回です。そのために確保できるまとまった時間は平均で3~7分となります。また、約3割のビジネスパーソンは出張や取引先との商談等で、社外で仕事をしています。多忙な毎日を送っているビジネスパーソンが1週間の中で学習にかけられるまとまった時間は24分です(図1)。
1回のレッスンが短時間で完結するマイクロ・ラーニングのアプローチは、1~2時間で構成される英会話教室の授業やeラーニングと比較し、学習時間の確保が困難なビジネスパーソンにマッチするソリューションと言えるでしょう。マイクロ・ラーニングは、人間の集中力に応じた最適な長さで構成されているので、1回のレッスンで集中力を最大に発揮することができます。
また、マイクロ・ラーニングはスマホなどモバイル環境での学習を可能とするため、移動が多いビジネスパーソンでも、端末さえあれば好きな時間に、どこにいてもアクセスが可能です。例えば、毎日の電車通勤中(日本人の平均往復通勤時間は往復約80分)、お昼休み、コーヒーブレイク、TVでスポーツ観戦時のハーフタイム、就寝前など、5分ほどの細切れの時間は、日常に散在しています。マイクロ・レッスンを1日3回ほど勉強して、合計15分の学習を習慣化すれば、長期的なスパンで学習を生活に取り込むことができます(図2)。