アイデムは、小学5年生または6年生の子どもを持つ男女を対象に実施した、キャリア観に関する意識調査の結果の詳細を、12月12日に発表した。
同調査は、小学5年生または6年生の子どもを持ち、子どもと一緒にアンケート回答が可能な人を対象に6月14日~17日の期間に実施し、1308名から有効回答を得ている。なお、「子どもへの調査」は保護者による代理回答となる。
子どもに対して、働いている父親を見てどのように感じているかを尋ねたところ、「あんな大人になりたい」(「どちらかと言えばなりたい」を含む)という回答は48.2%に達した。性別で見ると、女子よりも男子の方が「あんな大人になりたい」の割合が高い。
大人に対して聞いた、子どもとの会話時間との関係で見ると、仕事を持つ男性で子どもとの会話時間が長くなるほど、子どもは「あんな大人になりたい」と感じる傾向が強くなっている。
同じく、働いている母親を見てどのように感じているかを尋ねた質問では、「あんな大人になりたい」と感じている割合は48.8%で、性別では男子よりも女子の方が「あんな大人になりたい」と感じている割合が高かった。
父親に対する「あんな大人になりたい」の回答割合の男女差が4.3ポイントだったのに対して、母親の場合の男女差は12.4ポイントと大きく、男子の父親に対する憧れよりも、女子の母親に対する憧れの方が強いことがわかる。
大人に対して聞いた、子どもとの会話時間との関係で見ると、仕事を持つ女性の場合、子どもとの会話時間が「30分未満」だと子どもは「あんな大人になりたい」とは答えず、会話時間が30分以上になると5~6割の子どもが「あんな大人になりたい」と回答している。
子どもに対して、働いている父親が楽しそうに見えるかを尋ねたところ、「楽しそう」(9.6%)、「どちらかと言えば楽しそう」(34.3%)を合わせた43.9%の子どもが、働いている父親は楽しそうと答えた。また、30.6%の子どもは「わからない」と回答している。
仕事を持つ男性の、労働日の子どもとの会話時間との関係で見ると、会話時間が長い男性の子どもほど「楽しそう」「どちらかと言えば楽しそう」という回答が多くなり、「わからない」という割合も低くなった。
同じく、働いている母親が楽しそうに見えるかを尋ねた質問では、「楽しそう」(10.4%)、「どちらかと言えば楽しそう」(38.5%)を合わせた48.9%の子どもが、働いている母親は楽しそうと答えている。
子どもとの会話時間との関係を見ると、会話時間が長い女性の子どもほど「楽しそう」「どちらかと言えば楽しそう」という回答が多くなり、仕事を持たない母親でも会話時間が長くなるほど「楽しそう」「どちらかと言えば楽しそう」という答えが多くなるものの、「わからない」という回答の割合も高くなる。
子どもに対して、将来働くことを楽しみに感じているかを尋ねたところ、75.0%が「楽しみ」(「どちらかと言えば楽しみ」も含む)と答えた。働く父親/母親の姿を「楽しそう」と感じている子どもの8割超が将来働くことを「楽しみ」に感じており、親の働く姿がポジティブな将来イメージを抱かせていると考えられる。
子どもとの会話時間との関係で見ると、仕事を持つ男性/女性とも、会話時間が長くなるほど将来働くことを「楽しみ」「どちらかと言えば楽しみ」と感じる割合が高くなっている。また、休日や無職の場合は、「2時間以上」会話をしている場合、子どもが将来働くことを「楽しみ」「どちらかと言えば楽しみ」と感じる割合がもっとも高くなった。
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