はじめに
音とは空気中の衝撃が空気の波となり、耳に伝わる現象です。本記事では「音の波」と呼びます。また、micro:bitが作る音の波は自然界の波とは違い、四角い形です。これらの説明については前回の記事をご覧ください。
圧電サウンダについて
今回の実験は、圧電サウンダを使うことをお勧めします。スピーカーでは音が小さく聞こえるようです。工作を組み合わせると、かわいい作品も作れます。
ドレミの音階以外の音を出すブロック
MakeCodeについて
micro:bitのプログラミング環境「MakeCode」がアップデートされ、見た目も変わりました! 前回までのプログラムもちゃんと動きますのでご安心ください。
「高度なブロック」の「入出力端子」の「アナログ出力 パルス周期を設定する 端子P0 周期(マイクロ秒)20000」というMakecode中で一番長いのでは? と思ってしまうブロックを使うと、音階で決められている高さ以外の音(例えば「ド」と「ド♯」の間の音など)を出すことができます。名前が長いので、以降は「アナログ出力 パルス周期を設定する」ブロックと呼ぶことにします。
このブロックで音を出す場合は、必ず「アナログで出力する 端子P0 値 1023」ブロックで1023のところを「512」と設定する必要があります。このブロックについては、「風鈴の音を作る」で詳しく説明しますが、ひとつの音の波の高いところと低いところの割合を設定していて、512を設定すると、高いところと低いところがちょうど同じ長さになります。このブロックを設定することで音の大きさが変わります。
他にも同じカテゴリ内で「音を鳴らす(Hz)0 長さ(ミリ秒)0」というブロックがあり、同じように音階で決められている音以外の高さの音を出すことができますが、今回は「アナログ出力 パルス周期を設定する 端子P0 周期(マイクロ秒)20000」ブロックを使います。