芝浦工業大学は、女子学生の増加に伴う教育・研究環境整備の一環として、8月から豊洲・大宮キャンパスの女子トイレで生理用ナプキンの設置と無償提供を開始したことを、9月26日に発表した。

同学はSDGs宣言の理念に基づき、誰もが安心して過ごせる環境を目指し、キャンパス内の環境整備を推進している。今回の取り組みは、女子学生が登校時の急な生理や手持ちの生理用品の不足などに不安を感じることなく、安心して大学生活を送れるよう支援するもの。
DE&I(Diversity=多様性、Equity=公正性、Inclusion=包摂性)の観点から、多様なメンバーがそれぞれ尊重され、力を発揮し、イノベーションをもたらす大学になることを目指しており、女子理工系人材の育成を全学的に推進している。
2025年4月には、学部入学者全体(2057人)の27.8%にあたる572人の女子学生が入学した。同学は創立100周年を迎える2027年には、女子学生比率30%以上を目標としている。
同学の副学長/SDGs推進室 室長の磐田朋子氏は、多様性が新たなイノベーションを生み出す原動力になるという考えのもと、ジェンダーギャップの解消に取り組んでいると言及。今年度の入学者の女子比率が過去最高となったことは喜ばしいとし、今回の生理用品無償提供は、女子学生が安心して学業に専念できる環境づくりの一環であるとコメントした。
設置場所は、大宮キャンパスの2号館、5号館、6号館、豊洲キャンパスの教室棟3階・4階、本部棟4階となっている。
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