インヴェンティットは、同社が提供するMDMソリューション「mobiconnect」の最新バージョンである「mobiconnect 31.18」に、ロック画面におけるメッセージ設定など、教育機関でのセキュリティ管理を向上する機能を実装したことを発表した。

GIGAスクール構想第2期における学校教育の現場では、教職員や児童生徒が機密性の高い情報資産に触れる機会が多く、自治体の情報セキュリティポリシーとは別に教育に関わる情報を扱うためのセキュリティポリシーを定める必要がある。それにともない、国は各教育委員会が情報セキュリティポリシーの作成や見直しを可能にすべく「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を策定し、セキュリティ対策の考え方を示してきた。
国は、2025年度中に教育情報セキュリティポリシーを策定している自治体を100%にすべく働きかけを行う予定であるものの、現状では教育情報セキュリティポリシーを定めている教育委員会の割合は半数程度にとどまっており、教育現場ではどのように管理をしていけばよいのか悩んでいるICT担当者が数多くいると見込まれる。
このような状況を受けて、同社が2月24日にリリースした「mobiconnect 31.18」では、「ロック画面のメッセージ設定」やUIバージョン3への「『最近のジョブ』画面の追加」、および「グループ設定のCSV出力機能を追加」が実装されている。今回のバージョンアップによって、教育機関におけるセキュリティ管理の向上や、スムーズな運用が実現する。
「ロック画面のメッセージ設定」では、監視対象のiOS/iPadOS端末において、ロック画面の下部に端末を拾得した人向けの連絡先表示や所有者情報、端末の資産情報・棚卸番号などをメッセージとして表示でき、紛失時の対策強化が可能になる。

「『最近のジョブ』画面の追加」は、端末を再アクティベーションした際、実行中/予約中とジョブ履歴を一覧できる画面があると状況がわかりやすいという要望に応えて追加された。あわせて、「最近のジョブ」では端末単位での表示が可能となっている。
「グループ設定のCSV出力機能を追加」では、グループ設定の設定内容をCSVで出力する機能を追加。グループに対する設定内容を一括で確認できるようになった。
「mobiconnect」は、法人・教育機関向けモバイルデバイス管理サービス(MDM)で、スマートフォンやタブレット端末、パソコンといった業務・学校で利用するモバイルデバイスのアプリ配信や設定変更、紛失時における位置情報取得・ロック・データ消去を、遠隔から実行可能となっており、管理コストを抑えて効率的なデバイス運用を実現する。
なお、UIバージョン3は同製品のユーザーインターフェース(UI)のバージョン3のことで、現在は各項目を段階的に移行している。今回のアップデートは完全移行への大きな一歩となっており、ユーザーから「直感的な操作が可能となり、スムーズな運用ができる」「使用者に寄り添ったインターフェースとなっており、グループ分けや管理がしやすい」「目線誘導が秀逸で、迷ったときも問題やスタートに立ち返ることができる安心な設計」などの声が届いているという。
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