話題の新ツール「Padlet TA」とは?
「Padlet TA(パドレット ティーエー)」と聞くと、オンライン掲示板でアイデア共有するツール「Padlet(パドレット)」の新しい機能かと思われるかもしれません。
Padlet TAはこれまでのPadletとは大きく違う、授業準備や教材作成を強力にサポートしてくれる教師向けのAIアシスタントです。2025年2月下旬にβ版が公開され、この記事執筆時点(2025年3月上旬)では無料・ログイン不要で誰でも試せます。
これまでのPadletが掲示板形式でのコラボレーションに特化していたのに対し、Padlet TAは生成AIを活用し、レッスンプランや教材を自動生成できる点が大きな特徴です。最初から教育での活用に特化されているため、「ChatGPT」や「Gemini」などの生成AIを使い慣れていない人でも、すぐに授業作りに活用できます。
AI活用と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、Padlet TAはとにかくシンプルで使いやすい点が魅力と言えます。今回の記事では、実際の使い方や活用ポイントを詳しく紹介していきます。
アカウントを登録する
Padlet TAはログインしなくても使えますが、生成結果を保存できません。まずはアカウントを登録しましょう。
Webブラウザで「https://ta.padlet.com」を開きます。すでにPadletを使っている人は、右上の「ログイン」をクリックするだけで、簡単にログインできます。まだPadletのアカウントを持っていない人は、右上の新規登録をクリックするとPadletの登録画面が開きます。Padletへの登録が完了してからPadlet TAに戻り、「ログイン」をクリックすると、Padlet TAにログインできます。
通常は日本語で表示されますが、言語設定が英語に変更されてしまうときがあります。そのような場合は、右上のアカウントアイコンをクリックして「Change Language」から日本語に変更できます。
レッスンプラン(指導案)を作る
マイアプリの「レッスンプラン」をクリックします。「学年/年」にレッスンプランの対象となる学年を入力し、「トピック/基準」に、どのような授業のレッスンプランを作りたいのかを簡単に記入します。
「追加のコンテキスト」に授業時間などの情報を記入してからふきだしのような矢印をクリックすると、レッスンプランが生成されます。
生成されたレッスンプランが気に入らなかった場合は、「トピック/基準」や「追加のコンテキスト」を修正してから「再生成」をクリックすると、新しいレッスンプランが生成されます。特に指定しないと1コマ分のレッスンプランを生成しますが「追加のコンテキスト」に8コマ分や10コマ分のように記入すると、単元全体のレッスンプランを生成します。
生成されたレッスンプランは「Googleドキュメント」にエクスポートして編集できます。「エクスポート」をクリックして「Google Docsにエクスポート」をクリックします。最初だけGoogleアカウントの選択が必要になりますが、その後もう一度エクスポートすると、レッスンプランがGoogleドキュメントに変換されます。ここから自由に編集できるので、生成されたレッスンプランをたたき台として実際の指導案に練り上げることができます。
