モリサワは、ビジュアル・コミュニケーション・プラットフォーム「Canva」において、日本語フォント「UDデジタル教科書体NPL」と「UD学参丸ゴシック」の提供を7月31日に開始した。あわせて、記念イベントを9月7日に開催する。
「Canva」は2013年創業。「あらゆる人がデザインで輝ける社会をめざす」をミッションに掲げる、無料のオンラインビジュアルコミュニケーションおよびコラボレーションプラットフォームとなる。モリサワは、2023年12月から「Canva」にフォントを提供している。
今回、「Canva」での提供が開始された「UDデジタル教科書体NPL」は、「Canva」用のオリジナルフォントとなる。ロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)に配慮したデザインの和文フォント「UDデジタル教科書体」と同じコンセプトを持っており、さらに文部科学省の小学英語教材の欧文形状に準じた欧文フォント「UD Digikyo Latin」を1つのフォントに統合している。
同じく、「Canva」での提供が開始された「UD学参丸ゴシック」は、教科書・教材のために開発された丸ゴシック体となる。すべての和文の文字が、文部科学省の学習指導要領にある字形に準拠(学参化)しているため、「UDデジタル教科書体」と同様に読み書きに困難さのある児童生徒を含む多くの子どもたちの学習に役立つ。
提供書体は、UDデジタル教科書体NPL R/M/B/H、UD学参丸ゴシック R/B/H。利用範囲は、「Canva プロ」「Canva チーム」「Canva エンタープライズ」「Canva 教育版」「Canva for NPO」。
9月7日に開催される記念イベントでは、「Canva 教育版」の利用者を対象に、教育現場における適切なフォントの選び方・文字の並べ方のノウハウを紹介する。開催日時は9月7日13時~16時30分で、会場はモリサワ本社(大阪府大阪市)およびオンライン。定員は対面が100名、オンラインが500名で、参加申し込みの際に対面かオンラインかを選択する。
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