DOUは、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部に在学中の学生を対象に、学内外における課外活動や一部単位認定される長期インターンシップの実績を記載した「キャリアパスポート」を授与するにあたり、その発行を支援することを、6月26日に発表した。
同社のキャリア形成支援サービス「キャリアパスポート」は、学修歴や課外活動、企業インターンシップなどを通じた「日々の努力」を可視化し、一元管理できるようにすることで新たなキャリア形成の機会を創出することを目指している。
「キャリアパスポート」では、学生が自らの特性を認識し、将来のキャリアパスを考えるきっかけを提供する。また、就職活動時には自身の多面的な能力や成果を企業に対して透明かつ信頼性のある形で提示することが可能となる。
「キャリアパスポート」を発行する4つの目的は以下の通り。
1.自己認識と目標設定の強化
「キャリアパスポート」の作成を通じて学生は自身の活動や経験を定期的に振り返り、自己認識を深められる。また「キャリアパスポート」の発行対象となる一部のプロジェクトでは、学生間での相互フィードバックを実施。数値評価に加え「強み」や「伸びしろ」に関する定性コメントを記録し、個々のパーソナリティを可視化する。これにより適切な目標設定と計画的なスキル・経験の蓄積が可能となり、長期的なキャリア形成に寄与する。
2.大学教育とキャリア教育の融合促進
現在の大学教育では、学問的な知識の習得だけでなく実社会で通用する実践的なスキルや経験を身につける機会が同時に求められている。そうした中、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部では実務経験が豊富な教授陣がそろっており、学生に対して実践的な教育を提供している。
「キャリアパスポート」は、授業の教育成果に加え、学生が学外で得た経験も同時に記録・評価できる。これにより大学教育とキャリア教育の境界を取り払い、学生の成長を総合的に支援する環境を構築できる。
3.就職活動における競争力の向上
「キャリアパスポート」は学生の経験や実績、多面的な能力に関するデータを一元的にまとめたもので、就職活動時の自己PRや履歴書として活用できる。新卒採用を行う企業にとっても、従来の「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」や自己PR文とは異なる新たな視点で学生を評価でき、採用後のミスマッチ防止にも貢献する。
4.学生間のネットワーク強化
「キャリアパスポート」の情報を活用し、学部・学生団体・プロジェクト別に卒業生のキャリアパスを可視化したデータベースを作成する。具体的には、学生一人ひとりのキャリア形成過程における重要なマイルストーンや獲得したスキルセット、実務経験などを「キャリアパスポート」と紐づいた形で記録する。これにより、どのような経験がキャリア選択に影響しているのかといった、学生の努力と成長の「ストーリー」が可視化される。
さらに、このデータベースは在学生にとってキャリア選択の際の羅針盤となり、先輩たちの成功事例や失敗から学べる。加えて、同じ志を持つ学生同士の情報交換やサポートを行う場を提供する場としても機能し、学生間のネットワークの強化とコミュニティの構築を目指す。
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