すららネットは、同社の提供するICT教材「すらら」の高校理科において、4月2日に「科学と人間生活」を追加した。
今回、追加された「科学と人間生活」は、科学的なものの見方や考え方を養成し、身近な事象や事物に対する生徒の興味関心を固めていくことを狙いとする科目。あわせて、物理・化学・生物・地学の4分野について、中学理科で学習した内容をベースに、自然に対する理解や科学技術の発展が我々の生活に及ぼしてきた影響や役割への理解を深めていく。
同科目は高校1年生の履修科目であり、「すらら」の導入校からの要望を受けて開発が進められてきた。4月2日時点では「材料とその再利用」「ヒトの生命現象」の2コンテンツが提供され、今後コンテンツを順次追加していく。
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)では、理科の科目として「科学と人間生活」「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の5科目があり、「科学と人間生活」と「基礎」を含む科目1つ、または「基礎」を含む科目3つに合格する必要があるとされている。「科学と人間生活」の選択は、学習負担の軽減につながることから、多様化する学びの場での需要も想定されている。そのため、今回の「すらら」への「科学と人間生活」の追加は、これまで以上に進路の選択肢を拡げるサポートにつながると考えられる。
「すらら」における「科学と人間生活」は、科目の特性を踏まえ従来の理科コンテンツと比較して、より日常的に目にする現象や事象に紐づけた教え方となっている。実験や観察の一部のレクチャーでは、3Dアニメーションを取り入れることで科学の原理や概念を視覚的にもとらえやすくし、理解と関心を高める工夫を行った。
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