河合塾は、高等学校向けに提供している6教科ICT教材「tokuMo(トクモ)」に、同社の主力サービスである全統模試レベルの問題を搭載する。あわせて、学校全体の利用状況がひと目でわかるレポート機能を追加したことを、3月5日に発表した。
2023年3月に正式リリースされた「tokuMo」には1年を経て、教員から「模試のような実践的な問題を取り組ませたい」「従来の個人単位に加えて、クラス単位、学年単位といった観点で学習状況を把握し、指導に応用したい」といった要望が寄せられており、今回の新機能追加が行われている。
新たに追加された全統模試レベルの問題は、全統高1・2模試の過去問に基づいている。基礎から入試を見据えた応用・実践まで、より幅広い範囲で1人ひとりの学力に応じた学習を可能にする。さらに、全統模試を採用している高等学校では、「日々の学習→模試の受験前準備→模試受験→復習」という学習サイクルが実現され、さらなる学習効果の向上が見込まれる。
あわせて追加された利用状況レポート機能は、従来の個人単位の集計に加えて学年・クラス単位での学習状況の集計ができるようになる。教科(科目)間、クラス間での比較や過年度(最大2年前まで)との比較も可能となっており、校内での利用状況を整理することで、ICT活用の推進に役立てられる。
ほかにも、オリジナル問題の作成・配信機能の改善や、「数学I」「数学II」といった複数の科目を組み合わせた課題を配信できるようにするなど、教員の使い勝手を向上する機能追加や機能強化が行われた。
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