マイナビは、大学1・2年生の男女を対象に、現時点の仕事や就職活動に関する考えを尋ねた「マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査(26・27年卒対象)」の結果を、1月15日に発表した。同調査は、2023年12月15日~21日の期間に行われ、1022名(文系男子:193名、文系女子:342名、理系男子:156名、理系女子:331名)から有効回答を得ている。
調査対象者に、現時点において大学卒業後に就きたい仕事・キャリアの方向性が決まっているかを尋ねたところ、「まったく決まっていない」と「どちらかといえば決まっていない」を合わせた割合は、前回調査より2.4ポイント増の59.5%に達した。
現時点において大学卒業後に就きたい仕事・キャリアの方向性が、「まったく決まっていない」または「どちらかといえば決まっていない」と答えた人に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「これだというものに出会えていないから」(47.5%)がもっとも多く、「(方向性を定める)やり方がわからないから」(32.2%)がそれに続いている。
キャリアの方向性が決まっているかどうかの質問に対する回答と、自身の特技や強み、適正についての把握度合いを組み合わせると、キャリアの方向性が決まっていない人は、決まっている人よりも自身の特技や強み、適正について把握していない割合が18.5ポイント高く、「まったくわからない」と「どちらかといえばわからない」を合わせた割合が52.8%に達した。
自身の将来に対して、不安に感じていることを尋ねたところ(複数回答)、「お金に対する不安」(74.2%)が最多となっている。また、もっとも不安なことを尋ねた質問でも、「お金に対する不安」(34.5%)がもっとも多かった。
将来もっとも不安なこととして「お金に対する不安」を挙げた人に、その不安を解消するために現時点から行っていることを尋ねたところ、「アルバイト」(69.2%)、「ポイ活」(64.4%)、「貯蓄」(61.8%)が上位を占めている。将来に関するテーマの中で、現在学んでみたいと思っていることを尋ねた質問では、「お金について」(66.7%)が最多となった。
成人年齢が18歳に引き下げられたことで、早く成人年齢を迎えたことについての印象としては、「メリットの方が多いと思う」と「どちらかといえばメリットの方が多いと思う」を合わせた割合が37.2%に達し、「デメリットの方が多いと思う」と「どちらかといえばデメリットの方が多いと思う」を合わせた割合(29.3%)を上回っている。
早く成人年齢を迎えたことについて、どのような点にメリット/デメリットを感じたのかを尋ねたところ、メリットの方が多いと思う理由としては「1人暮らしをするときに制限がなくなった」「自分で契約できることがあり、責任感がともなうようになった」といった意見が寄せられた。一方、デメリットの方が多いと思う理由としては、「大人としての責任を問われるということになるが教育活動が追い付いていないと思う」「自分で契約を結べるようになったことによるトラブルがある」といった意見がみられた。
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