ディスコ、全国の企業が対象の24年卒採用・内定動向や25年卒採用計画の調査結果を発表

　ディスコは、全国の主要企業1万6318社を対象に実施した、正式内定解禁を迎えるタイミングでの採用活動の進捗や、2024年卒採用の内定充足状況、2025年卒者の採用などに関する予定や方針を調査した結果を、10月23日に発表した。同調査は、9月27日〜10月5日の期間に行われ、1238社から回答を得ている。

　調査結果によれば、2024年卒の採用選考を「終了した」と回答した企業は45.6％で、3年連続の低下となった。

　未終了企業の7割は、予定外に採用を継続することになったと答えている。

　内定者充足率の平均は67.9％で、前年同期調査（71.3％）を下回った。また、内定者に対しては「質・量ともに満足」が減少し、満足度は低下している。とりわけ、量への不安が目立つ。

　内定辞退者の増減を尋ねた質問では、前年度よりも内定辞退者が「増えた」が36.5％、「減った」が19.7％となっている。

　内定期間中のフォローとしては、「懇親会」「社内や施設などの見学会」が前年調査より増加し、対面への回帰の動きがみられる。

　エントリーシート作成時の、生成AI利用については、「賛成」が16.5％、「反対」が61.1％だった。

　2025年卒の採用数は、「増える見込み」（21.7％）が「減る」（4.1％）を上回っており、採用予算も増加している。また、2割強の企業が年内の面接開始を予定し、内定出し開始は3月を見込む。採用で注力したいこととしては、「インターンシップなどの実施・見直し」が最多となった。

　インターンシップなどのプログラム実施状況を尋ねたところ、「夏季」「秋季」が増加し、「冬季」は微減が予想される。なお、プログラムの開催形式は、いずれもオープン・カンパニーが主流となっている。

　夏季プログラムを実施した企業の満足度は年々低下しており、その理由としては「応募者（参加者）の減少」を挙げる回答が多かった。