Classiは、茨城県教育委員会が進める「大学進学率アッププロジェクト事業」において、同社が提供する教育プラットフォーム「Classi(クラッシー)」を導入することを、6月21日に発表した。6月より、商業高校や工業高校などを含めた、進路が多岐にわたる学校を中心に38校で導入され、「Classi」のAI教材を活用することで、基礎学力の向上や県全体の4年制大学進学率向上を目指す。
2022年度の茨城県教育委員会の教育調査によると、県内の高校生(中等教育学校後期課程含む)の進路のうち、大学等進学率(5月1日現在、短大や通信教育など含む)は55.4%であった。この結果を受け、茨城県は高等教育の必要性を強く認識し、進学校以外の学校でも生徒たちの基礎学力を向上させ、県全体の4年制大学進学率を向上させるため、2022年度に「大学進学率アッププロジェクト事業」を開始させた。
「Classi」はAI搭載の「学習トレーニング」機能を活用し、多様な学力層の生徒たちに対して個別最適な学びを実現することで、学力向上を目指す。
主な機能は以下の通り。
(1)「生徒自主学習機能」:生徒の自律的な学習をサポート
生徒自身が目標設定を行い、「Classi」内のWebテストを受けることで弱点の単元を明確化する。生徒は自らの得意・不得意領域を理解し、強化したい単元を選択しながら学習を進められる。
学習状況は可視化され教員にも共有されるため、教員からの応援やサポートを受けながら学習面における成功体験を獲得できる。
(2)「先生課題配信機能」:AIを使った個別最適な学習で、授業進度に合わせた学習定着を目指す
生徒各自の習熟度に応じた授業内容の復習ができるよう「先生課題配信機能」が搭載されてる。教員が配信したテストの結果や演習の解答状況をもとに、AIが一人ひとりに合わせたおすすめ問題を提示する。配信テストは、学級の学力レベルに応じて基礎・標準・応用の3つの難易度から選択することが可能。
搭載しているテストは、履修内容に合わせた復習しやすい単元粒度と分量になっているため、授業の進度に合わせた効果的な学習を実現できる。AIのサポートにより、一人ひとりの理解レベルに合わせた復習を行うことで、教員も生徒も自信を持って次の単元に進める。
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