河合塾グループのKEIアドバンスは、シンガポールのClassDoと今後の戦略的提携に向けた覚書を締結し、共同研究を開始することを、12月21日に発表した。両社の持つ教育に関する知見とテクノロジーを活用し、学習者に合わせて個別最適化された教育モデルの構築と普及を目指す。
KEIアドバンスは、2019年に「arsen(アーセン)」プロジェクトを立ち上げ、教育セクターの企業・学校等と連携して個別最適化によって教育体験をアップデートすることを目指し、学習者(生徒)と指導者(先生)の組合せを最適化するアルゴリズム・AIなど、最先端の研究開発を行っている。
ClassDoは、従来型の教員が主導する一方的な授業から、学習者主体の参加型授業へとスムーズに転換しつつ、ワンストップで実現できるオンラインクラスルーム「ClassDo」を開発・提供する。「ClassDo」は、生徒の学習記録を大量に蓄積するなどオンラインならではの特長を兼ね備えている。
共同研究では、ClassDoがそのプラットフォームを通じて保有する豊富な学習行動データを、KEIアドバンスの「arsen」プロジェクトが分析し、学習者の非認知能力を評価分析するアルゴリズムとして開発する。また、開発したアルゴリズムを「ClassDo」サービスに応用することで、新たな学習体験の提供を目指す。具体的には、より学習効果の見込める指導者と生徒、もしくは生徒同士の組み合わせの実現などが想定される。
さらに、同アルゴリズムをさまざまな分野で活用していくことで、集団授業や個別指導での学び、画一的なカリキュラム・メニューといった既存のモデルを超えた、自律型・自己調整型の学習を実現する新時代の教育モデル構築に貢献する。
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